生き急ぐ

  • 早川書房 (2024年11月7日発売)
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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784152103765

作品紹介・あらすじ

バイク事故で夫を亡くした作家は、20年後、思い出の家を手放す今、再び問いに向き合う。もしも、あのとき別の選択をしていたら事故は避けられたのか? 悲劇の日までの二十数年にわたる結婚生活の「あのとき」の数々を見つめ直す。ゴンクール賞受賞の感動作

感想・レビュー・書評

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  • フランス 2022年ゴンクール賞にブリジット・ジロー氏、6年ぶりに女流作家 | FRANCE 365:最新のフランス旅行情報・現地情報(2022.11.04)
    https://info.ensemblefr.com/news-883.html

    What Brigitte Giraud's novel 'Vivre Vite' (Live Fast) teaches us about grief and loss • Art de Vivre
    https://artdevivre.com/articles/what-brigitte-girauds-novel-vivre-vite-live-fast-teaches-us-about-grief-and-loss/

    Paradis bancal | Brigitte Giraud
    http://paradisbancal.blogspot.com/

    生き急ぐ ブリジット・ジロー(著/文) - 早川書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152103765

  • 無意識と意識の鬩ぎ合いの中で人生を連ね、何かが起こったとき、無意識が途端に意味を持つ何かへと、かわっていることに気付く。
    核心への怯えが伝播するように、じっくりと向き合う一冊でした。

  • 20年前に最愛の夫クロードをバイク事故で喪ったブリジット。2人で手を入れながら住む予定で購入した家に引っ越す直前の事故だった。事故に至るまでの様々な分岐点を振り返りながら、「もしも」を問い掛ける。
    SFやファンタジーならばタイムリープものになるのだろうが、本作では後悔と諦念の繰り返しになる。重い。つらい。だが、人生とはそうしたものだ。“運命”という言葉は使いたくないが、どれか1つでも違っていれば、結果もまた異なったのかもしれない。
    訳者あとがきを読んで、本作が著者の実体験に基づいたものだと知って激しい衝撃を受けた。

  • 私にはグッと来なかった。


  • ホンダのバイクには愛着があるから微妙に心がざわつく。悼みを吐露し記憶の糸を手繰り寄せ少しの可能性にかけて悔いる20年の歳月は供養のようだ。巻き込みの死傷者がないのがせめてもの救いで乗る側の人がマシンを尊重しないのも辛い。

  • 著者の体験に基づいた私的な小説。もしあの時こうしていたら~のifで章立てられている。途中突然バイクの記述ばかりになってなんか話変わった?(小説というよりここだけノンフィクションノベルみたい)と感じてしまった。

  • タイトルにひかれて読んだ
    パートナーをバイクの事故で亡くした
    妻(作家)は引っ越しをひかえていた
    夢見た自分達が理想とする居場所に
    なるはずだった場所
    20年の時を経て夫の死を考える
    もしもあの時
    いくつもある もしも

    人生で悲しい事があると考える
    もしも
    もしもあの時こう言っていたら
    もしもあの時出かけなければ
    もしもあの時別れなければ
    もしもあの時イエスと言っていたら
    などなど
    でも 戻ってこない過去という時間

  • 著者の自伝的作品と知り、読んでい辛かった。21の「もしも」と二つの「なぜ」からは著者の後悔や怒りが感じられる。色々な場面での何気ない選択や偶然の積み重ねが私たちの「運命」に影響することを考えさせられた作品。日々の一つ一つの選択をいい加減にはできない。

  • 運命は残語だ。そして突然なんだ。

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