草莽【そうもう】の臣【しん】

  • 早川書房 (2024年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784152103789

作品紹介・あらすじ

益田一族がいなければ、日本は四度滅びていただろう@@白村江の戦い、元寇、秀吉の朝鮮出兵、そして幕末の開国と、外敵から日本を護るため、歴史の裏側で尽力した山陰・益田家の、四つの時代の人々を描く連作集。政治、諜報、戦記、そして文明への志の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 壮大なフィクションだと思うが、今の時代の我々へのメッセージが詰まっている。

    戦争の悲惨さ、一度起きた戦争は中々終わらない、
    泰平を求めるために、戦争を起こさないために徹底的に戦うことを描き切っている。
    そして、人間の愚かさ、歴史を忘れてしまうことや、衆愚に陥りやすい人の心も抉りだす。
    無知を排し、分かりやすさに流されずに如何に情勢を現実を見るのが大切というのは、SPY×FAMILYの15巻のメッセージにもつながる。

    そして、お役目に徹する覚悟を兼久から学び、狂歌の本で江戸時代が役割に基づいて人のアイデンティティがあったという話と自分の中で一致して、そういう生き方もあるのかと思う。
    立場の異なるものとも、それこそ殺し合いしている相手とも、対話をしつつ、物事を進める大人が描かれている。自分の意見と異なるとすぐに反発する幼児性のある自分のロールモデルを発見した思いだ。
    そして、単純な娯楽要素もあり。土方カッコええ。

    今の時代に、益田一族の様な使命を持った人が居るのかいないのか、貴方はどうする?と問われた気がした。

  • 史実?って思えるほどの迫真に迫った解釈で書かれており、益田なんて今まで聞いたこともなかった人物に衝撃を受け、実在する人物なんだろうかと調べたらちゃんと歴史上に存在した人物で二度びっくりした!
    そもそもこの小説、一切存在を知らずたまたま図書館の新書コーナーに置かれているのを手にして読んでみたら大当たりだった。森山光太郎氏の本もこれが初めてでお宝を見つけた喜びだ。
    白村江の戦い、蒙古来襲に朝鮮出兵、どれもが日本を危機に切迫しいつ滅んでいてもおかしくなかったと思え、その回避手腕が見事過ぎて久しぶりに心躍るような展開を楽しませてもらった。幕末の攘夷・開国の波乱はいろんな歴史小説を読んでいても人物相互関係が面倒くさくわかりにくいのを、間に益田が入るだけでこれほどわかりやすくなるものなのかと感心した。そうなると益田の功績は史実であったのかなと思えてしまうほどに説得力があって良かった。最後の土方の前に歴史上語られないもう一つの血筋の登場はラノベお得意のファンタジーじゃないですか?笑

  • 幕末の動乱に関する新たな視点かと思いきや、だいぶファンタジーな創作だった…益田右衛門介、ものすごい英雄扱いじゃないか。

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著者プロフィール

1991年熊本県生まれ。立命館大学法学部卒業。2018年『火神子』で史上最年少にて第10回朝日時代小説大賞を受賞。2019年同作でデビュー。壮大な物語を紡ぐ新鋭。ほかの作品に『漆黒の狼と白亜の姫騎士 英雄讃歌1』『卑弥呼とよばれた少女』『隷王戦記1: フルースィーヤの血盟』。

「2021年 『王都の死神と光を秘めた少女 イスカンダル王国物語2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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