私を忘れた父を愛す アルツハイマーの脳との七年

サンディープ・ジョウハール 松井信彦

• 早川書房 (2024年11月20日発売)

作品紹介・あらすじ

父の記憶も、愛情も、人間性さえも容赦なく奪っていくアルツハイマー病。この病に抗うためには、どうすればよいのか——現役の医師・作家が、認知症にまつわる歴史や最先端の研究成果をひもときながら父と向き合い、共に闘い、受け入れるまでの七年間の記録。

感想・レビュー・書評

[uchin44さんの感想 · 2024年11月29日]

循環器専門医である著者が、認知症になった父親の介護を記録した本です。医学的知見が散りばめられていますが、この本のポイントは、知識がある医師でも感情的に受け入れが進まず、様々な衝突を起こしながら、介護が進められていくことを、赤裸々に描いているところだと思います。介護者の方には参考になるかもしれません。