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Amazon.co.jp ・本 (792ページ) / ISBN・EAN: 9784152103840
作品紹介・あらすじ
児童作家のアグネスと親友のポリーには、80年にわたる思い出、お互いに理解できない男たちへの愛憎、心の奥底で分かち合う秘密があった。そこへ若い女性編集者のモードが現れたとき、二人が長年沈黙し続けてきた、この岬で暮らす人々の過去が明らかになる。
感想・レビュー・書評
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性格も生き方も異なる老年の女性二人。
幼い頃から今までずっと親友だった彼女たちにも、それぞれ言わずにいたことがある。
二人と、そこに飛び込む若いシングルマザーを中心に、丁寧に描かれた長編で、社会や家庭で女性が被る理不尽や搾取についてはきっと描かれるのだろうなと読む前から思っていたのだけど、更に「土地は誰のものか」という視点があったのも良かった。
出来すぎていて私の好みから少し外れはするが、ラストがいい。 -
女性二人の人生にわたる友情を丁寧に描いた作品。女性が社会で受ける理不尽さ等も併せて書いている。展開がご都合主義的だったが面白く読めた。
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児童作家のアグネスと親友のポリーには、80年にわたる思い出、お互いに理解できない男たちへの愛憎、心の奥底で分かち合う秘密があった。そこへ若い女性編集者のモードが現れたとき、二人が長年沈黙し続けてきた、この岬で暮らす人々の過去が明らかになる。
アグネスは独身、ナンという少女を主人公にした児童小説というヒットシリーズを持っているが、実は別名で大人向けの小説も書いている。今回病気が発覚し、こちらも完結しなければならないが、どうにも最後が決まらない。自分で仕事を持っているので、自信家。他人を思いやらないわけではないが、ずばずばと物を言う。自然愛好家で人の好き嫌いが激しい。
一方のポリーはというと、アグネスとは全く逆の性格だ。こうした小説にありがちのキャラクター設定である。大人しくて、他人の目を気にしがち。結婚したディックの意向を気にしすぎて、しばしばアグネスをイライラさせる。なぜなら、アグネスは、ポリーの方がディックよりも優れた人物であり、ディックはその事を全然わかっていない!と怒っているからだ。
ポリーの息子たちは結婚しているが、それでもたった一人の娘リディアを亡くした悲しみから立ち直れない。また、息子たちの考えとは相いれない所も出てくる。
登場人物の性格設定についてはさほどひねりはなく、彼等の過去が次々と明かされていく、ファミリーヒストリーの意外性で見せるタイプ。800ページを超えるボリュームは持ち歩きも大変だった。 -
幼な友だちのアグネスとポリーのテンポよい会話、自分のなかでそれを超えてるアグネスとモードとの会話
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