ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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  • 早川書房 (2025年1月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784152104106

作品紹介・あらすじ

学生時代の友人に再会した作家は、「最期の時間を一緒に過ごしてほしい」と頼まれる。友人は末期がんだった。そして、心の準備ができたら薬を飲んで死を選ぶという。思いがけぬ日々のなかで作家が見たものは――。全米図書賞受賞作家による感動作。映画化原作

感想・レビュー・書評

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  • 間もなく死を迎える友人と共に暮らす私… 逃げ出せない絶望の核心を描く #ザ・ルーム・ネクスト・ドア

    ■あらすじ
    作家である私は、若い頃にルームメイトだったこともある友人に相談された。友人は重い病気を患っており、間もなく死を迎えるらしい。そして彼女は心の準備ができたら薬を飲んで死ぬため、それまでの間は近くにいてほしいとのことだった… 悩みながらも承諾した私は、友人と暮らしながら死について見つめ直すのだった。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    人生や死生観を見つめ直す物語。起承転結のあるエンタメ小説ではありますが、老いや死をはじめ、生き方、美意識、人間関係、子孫を残すことなど人生について深く突き詰めていく、もはや哲学です。

    ストーリーの前半は、間もなく死んでしまう友人との向き合いつつも、生と死に関する様々な小説や映画などのエピソードが語られる。主人公の私目線での生きることの解釈が描かれていきます。

    大学教授である元恋人との会話がさらに心を重くさせるんです。ファクトのみを人生の基準として考えているネガティブな価値観がきつすぎて溺れそうになる。安楽死についての議論も正論だけでは何も解決しないという事実に、ただただ虚しい。

    友人の家族である夫や娘に関するエピソードも、リアリティがありますね。人生って、ほんとひとつの失敗から全ての歯車が狂ってしまう。友人の気持ちも、娘の気持ちも、至極当然のストレートで想いを秘めてて胸が痛いし、深いあきらめが悲しすぎました。

    死を目の前にしても、不治の病という言葉すら聞きたくない。チャンスがあり希望があると信じ続けなければならない。絶望の中にも努力を強いられるってのは、もはや地獄でしかない。

    そして一番の読みどころ。友人が湯舟に入りたいと言った後の展開ですよ、これが胸が張り裂けそうでした… 最もつらいことから逃げることができない現実が突きつけられる。死に向き合うとはどういうことなのか、絶望の核心を描いているんです。

    死がテーマなので重厚感のある作品です。しかし終章まで読み終わると、決して辛いお話ではないことがわかります。また映画化もされているようですので、機会があったら拝見したいです。

    ■私とこの物語の対話
    死に直面すると、読書、音楽、映画なんてものは何の価値もなくなってくるという。これまでとは同じものに接している感じがせず、何もかもが無意味に感じるらしい。たしかに文化的なものは満ちた生命力や時間がある前提で力を与えてくれるものなのかもしれませんね。そして大好きな本をいつまでも読んでたいと思いました…

    我々は老いや病のこと、そして必ず死ぬということをできるだけ考えないようにしています。生きてると楽しいことなんかより、むしろ辛いことばかりですよ。それなのに必死で一日一日を生きていくうち、着実に死に近づいているんですよね。

    そう、だからこそ生きる上で一番重要なのは、大切な人の近くにいることなんです。いつも話を聞いてあげて、寂しいときは寄り添い、辛いときは支え合い、困ったことがあれば助け合う。人間は弱く、運命からは逃れられない… それでも、どんな困難にも向き合うんだ、やるだけはやらなければならない。

    我々は天から命を授かったひとつの生物であり、別の生物のために少しでも辛いことを緩和させてあげることはもはや義務なのではないでしょうか。そう思うと、生きている価値があるような気がしてくるのです。

    • aoi-soraさん
      ベストユーザー賞おめでとうございます!
      秋さんのレビューは〝あらすじ〟や〝推しポイント〟などすっごく分かりやすくて、いつも参考にさせて頂いて...
      ベストユーザー賞おめでとうございます!
      秋さんのレビューは〝あらすじ〟や〝推しポイント〟などすっごく分かりやすくて、いつも参考にさせて頂いております。
      この本は〝対話〟が深いですね(*´ェ`*)
      これからも楽しみにしていますね♪
      2025/02/14
    • 湖永さん
      akiさん ベストユーザー賞おめでとうございます。

      akiさんのぜったい読みたくなるレビューは、ポイントを押さえていてわかりやすく、とても...
      akiさん ベストユーザー賞おめでとうございます。

      akiさんのぜったい読みたくなるレビューは、ポイントを押さえていてわかりやすく、とても参考になり毎回楽しみに拝見しています。
      これからも参考にさせてください。
      2025/02/14
    • autumn522akiさん
      >そらさん
      お祝いいただきありがとうございます!
      はい、できるだけよんでいただけるようにしたいですっ
      本作はテーマが深すぎて、しみじみ...
      >そらさん
      お祝いいただきありがとうございます!
      はい、できるだけよんでいただけるようにしたいですっ
      本作はテーマが深すぎて、しみじみと対話してしまいました

      湖永さん
      お祝いありがとうございます~
      こんなに褒められることないので、うれしい^^
      まだまだ頑張って読みます&書きますっ
      2025/02/14
  • 中年女性作家のわたしは、重い病を患う友人を見舞う。友人の告白に戸惑うわたしの選択は…。

    「死」を間近にした友人と過ごす時間のなかで、さまざまな人物の描写がある。
    そのなかでも友人親子の関係は重たく感じた。
    ほっとするのは宿泊先のホストの保護猫だろうか…
    終わりに近づくほどに何気ない描写のほうが印象に残るのは何故だろう。
    それほどまでに「死」を意識したくないということだろうか。
    避けては通れない「死」、その不安に対して明確な答えはないけれど、どんな思いで迎えるのだろうかと考えてみることはできる。

  • 本書の内容とは離れてしまうが、医療自殺幇助と緩和ケアのどちらを選ぶかが、日本で選択できる日がいつか来るだろうか。
    そのときパートナーの選択を尊重できるか?
    もしくは反対するだけの、ぶれない信念が僕の中にあるのだろうか?
    そんなことを読了後に考え始めてしまうと、心が苦しくなる。
    僕は弱くて卑怯だから、ちゃんと結論を出せないまま時間が経ってしまう気がする。それが怖い。
    そして、本書にも答えはない。

    シーグリット・ヌーネスが本書で描くのは、非合法な薬物入手と自殺幇助なのだから、『QOD(クオリティー・オブ・デス)』の議論範囲を遥かに越えたフィクションだ。
    だから「私」と「友人」の間には、政策や法的な判断基準や倫理的に是非を問う声などの、外野の価値観は持ち込まれない。
    代わりにあるのは、独身を通してきた「私」が触れ合った人々、見聞きした人々、古今の本に登場した人々の老いや死、生きることの苦しみを巡る内省と思索だ。

    私の元恋人は、環境破壊や大量破壊兵器の存在を挙げて人類の滅亡は避けられないと説く。
    ジムで出会う常連は、若さと美しさのみに価値を見いだして、老いに対し敗北が決まっている戦いを挑み続ける。これらも“余命宣告”の後に、何を選ぶかというテーマの変奏と呼べるだろう。
    一方で老いが終わりを意味するというのも真実ではない。老境の平穏さなど訪れる訳もなく、結局のところ生活は延々と続いていく。それを善きものと思うか、醜悪ととるか。人に選べることは余りに少ない。
    様々な老いや死を巡る思いが、「友人」の看取りの日々の中に流れている。
    死は、あたりまえのことだが、あまりにもありふれていてーあまりにも特別だ。

    選び取ることが大事なんじゃない。より大切なことは、あなたはどれだけちゃんと向き合えますか、ということ。
    本書は、あたたかく励ましてくれながら、静かにそう問うてくる。
    その問いにこそ、僕は答えなければならない。



  • 小説より映画の方がまとまっていて、好みでした。生とは?死とは?と考える状況になった時、思い出す1作になると思います。

  • La habitación de al lado / The Room Next Door by Pedro Almodóvar, Sigrid Nunez: 9788410352575 | PenguinRandomHouse.com: Books
    https://www.nytimes.com/2023/10/30/magazine/sigrid-nunez.html

    ‘The Room Next Door’ Review: Julianne Moore and Tilda Swinton, in Close Quarters
    https://www.esquire.com/uk/culture/film/a62683109/the-room-next-door-review-julianne-moore-and-tilda-swinton-in-close-quarters/

    【ザ・ルーム・ネクスト・ドア(原題)】 | 第37回東京国際映画祭
    https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37005WFC15

    【ワーナー公式】ニュース|映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』2025年1月31日(金)日本公開決定!
    https://warnerbros.co.jp/c/news/2024/10/3976.html

    Sigrid Nunez - IMDb
    https://www.imdb.com/name/nm3145588/

    Sigrid Nunez | Author: The Friend, Sempre Susan, Salvation City
    https://sigridnunez.com/

    ザ・ルーム・ネクスト・ドア シーグリッド・ヌーネス(著/文) - 早川書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152104106

  • アルモドバルの映画になってるそうで、原作物だけど大丈夫かな?と思ったのだけれど、杞憂であった。妙に迫ってくる。考させられ、余韻が残る。

    そうだ、この人『友だち』の人なのね。あれも生と死や人間関係がちょっと不思議な感じだったなと思い出した。

  • 人の死という重いテーマの作品だけど、ユーモアもあり暗闇に沈むような感じはない。原題What Are You Going Throughは、フランスの哲学者ヴェイユの言葉から引用しているらしい。だから、作品が哲学的?映画版を観てみたい。

  • 映画の予告編を見て面白そうだったので、先に原作小説を読んでみた。

    作家である「わたし」は数年ぶりに「友人」と再会し、最期の時間をともに過ごしてほしいと頼まれる。
    自然豊かな地にある家を借りて、「わたし」と末期ガンの「友人」のふたりきりの生活が始まる。

    「友人」は心の準備ができたら薬を飲み、安楽死を遂げるつもりだという。
    そんな彼女を前にしてどのようにふるまい、どのような言葉を連ねていくか。あるいは何をせずに、何を言わないべきか。
    「わたし」が語り手となり、寄り添う側の視点から物語は描かれる。

    もともと「わたし」は納得して依頼を受けたわけではない。
    挑発ともユーモアともとれる「お得意の冒険心はどこへいった?」という発言に乗せられ、とりあえず引き受けてはみたものの、正解らしき答えは見つからない。

    そこで「わたし」はあらゆるものをヒントにしてひたすら思考を重ねる。
    小説や映画、作家の言葉などから引用をする。
    さらには、長年通うジムの知人の話、ゴミ箱に閉じ込められた保護猫の話、以前住んでいたアパートの独居老人の話など、自分が見聞きしたエピソードも引っ張り出して、いまの状況と照らし合わせて考える。

    ポッドキャスト番組やグループセラピーも参考にして、末期ガン患者たちの思考にも複数のタイプがあることを分析する。
    そして、「他人が聞きたがっていること」を意識しすぎて、「模範的な末期ガン患者」の役を演じてしまい、彼らが本心を述べていない可能性も疑う。

    「わたし」はずっと前に別れた「元恋人」とも再会し、対話を重ねる。
    「元恋人」は、主人公の立場をわかりやすくするために「常識的な立場からアドバイスする役柄」が与えられるのかと思いきや、彼にもちょっと変わったところがある。
    この作家兼大学教授は、人類や自然環境の未来に対してとても悲観的だ。完全に希望を失っているうえに、反出生主義的な思想も隠そうとしない。講演でも聴衆からの質疑応答を受け付けず、顰蹙を買ってしまう。
    その一方で、希望を失っても目をそらさずにいたいという姿勢も見せる。そして、人は絶望してもそう簡単には死を選ばないはずだと考えている。

    それぞれのエピソードから「わたし」がどんな教訓を得て、どう生かそうとしているのかはハッキリとは書かれない。
    しかし、注意深く読めば何かしらの共通項を読み取れる。
    女性の老い、失われゆく美、男性からの視線、衰弱しながら死に向かう恐怖、死を前にしても許せないこと、最期まで前向きであれという押し付け、求められた役を演じてしまうこと、衰えとともに関心を失うものと失われないもの、目の前に手がかりがあるのに見て見ぬふりをすること、都合よく自分の記憶を作り変えてしまうこと、自らの理想通りに人は歳をとらないという現実、バケツリスト(死ぬまでにやることのリスト)、人助けに巻き込まれるリスク、秘密を守り続けなければならない罪悪感と孤独。

    「わたし」と「友人」は、若いころに同じ仕事をしたこともあり、またルームシェアをしていたこともあるが、最近はほとんど連絡をとっていなかった。
    それなのになぜ、このような依頼をしたのか。人選の理由や優先順位について書かれた部分も面白かった。

    「友人」はずっと前から娘との関係がうまくいっていない。
    高校時代の彼氏との「お別れセックス」で妊娠し、未婚のまま出産したのがそもそもの始まりだ。そこからボタンの掛け違いが続き、父の死をきっかけに娘と母の仲は完全に壊れる。

    いまだに消えない後悔や怒りもある。
    何かに夢中になるような子ども時代を娘に与えられなかったこと。他人に教えるのが苦手だったこと。「バカに耐性がない」とよく言われること。娘に自分の恋人を誘惑されたこと。娘が自分の両親(娘の祖父母)にまで無礼な態度をとり続けたこと。

    「友人」は日々、衰弱していく。
    読書や音楽、食べもの、ヨガなど、何かを楽しむための体力や集中力が減退し、少しずつ興味を失っていく。
    それを「わたし」は間近で見守り続ける。
    理解が深まるにつれ、ふたりは言葉を必要としなくなっていく。

    最後のページを読み終えたあと、第三部のエピグラフにあるインゲル・クリステンセンという詩人の言葉を読み返すと、ふたりがともに過ごした日々は無駄ではなかったのだと思える。

    もし自分が「わたし」の立場だったら、相手にどのような言葉を伝え、どのようにふるまうかを考える。
    やはり、死ぬまで前向きであれと押し付けてしまうかもしれない。安楽死の薬をトイレに流してしまうかもしれない。いつ「そのとき」が訪れるのかが恐くて、食欲がなくなり、夜は眠れなくなるかもしれない。

    その反対に、自分が「友人」の立場だったら、どんな家を選び、どのように残された日々を過ごすのかを考える。
    そして、誰をどのような理由で選ぶのか。
    知人の死の第一発見者になる覚悟と秘密を守り続ける苦悩を押しつけることになるので、これは難問だ。

    映画の方はまだ観ていないので、近いうちにスクリーンでも楽しむ予定だ。
    原作では「わたし」の語りや小説や映画、見聞きしたエピソードからの引用が多かった。
    その一方で、ふたりの身体的な動きは簡単に描かれる場面が多かった。
    たとえばニューイングランドへの移動の場面、ある「忘れ物」を取りに帰る場面、床を水浸しにしてしまう場面など。ほんの数行で書かれていて、読み飛ばしそうになるくらいだった。
    原作そのままだとセリフが多くなるし、視覚的にも退屈だろう。
    どのように原作に肉付けしたのかを比較しながら楽しみたい。

    最後に。
    作中で4回くらいに分けてあらすじが紹介されるミステリー小説は、何かモデルとなる作品があるのでしょうか?
    知っている人がいたら教えてください。

    • さとるさん
      映画を観てきた。
      【ネタバレありです】

      主演ふたりの演技が素晴らしかった。
      原作で読んだときにイメージしていた人物像を完全に上書き保存され...
      映画を観てきた。
      【ネタバレありです】

      主演ふたりの演技が素晴らしかった。
      原作で読んだときにイメージしていた人物像を完全に上書き保存されてしまった。ちょっと観るのが早すぎたかもしれない。

      映像も美しかった。服、口紅、家、家具、絵画、フルーツ、花、大自然、雪。
      いままでペドロ・アルモドバルの作品を観たことがなかったが、軽く検索してみたら、どうやら世界的に有名な監督らしい。とても色彩豊かな映像を撮り、中でも赤を効果的に使うとか。そして今回は黄色も。

      原作との違いについて。
      ・結末が変わっていたことについては肯定的にとらえる。重要なのはあそこで暮らすことを受け入れて、ともに時間を過ごすことだから。 
      ・例の肖像画を楽しみにしていたので、エドワード・ホッパーになっていたのは少し残念だった。
      ・「元恋人」の存在感はかなり薄れていた気がする。
      ・逆に娘の存在感が強まっていて、母娘の赦しや和解のようなテーマが加わった。
      ・朝起きて扉の開閉を確認するシーンが多かった。良い脚色だと思う。これがあったからこそ「リハーサル」の場面もラストも生きる。
      ・冷蔵庫に「お~いお茶」らしきペットボトルがあった。

      ・映画では「移動性家族」という要素が加えられていた気がする。戦場ではいつ訪れるかわからない死を前にして、仲間と疑似家族のような関係を築いて過ごすと。そして、今回の引越もそれに近いものであると示唆していたのではないか。
      1度しか観ていないので、違う日本語訳だったかもしれないし、ひょっとしたら自分の解釈が間違っているのかもしれない。これについては自信がないので、次に観る機会があったら確認したい。そして、個人的に掘り下げたい。
      2025/02/19
  • 縛られていたものというか、自ら縛っていたものから解放されて読書再開。色々と読みたい本はあったのだが、たまたま図書館から回ってきたこちらの海外小説から手をつけた。

    友人から「最期の時間を一緒に過ごしてほしい」と頼まれた作家が語る物語。本文中に出てくるこの1文がとても印象に残った。

    ーーどれほど悲しい作品でも、美しく語られた物語には力をもらえるものだから。(P143)

    なんというか、今回は久々の読書の喜びに浸っており、浸るにはもってこいだった。他人にこんなにも深く触れられる芸術は、やはり小説しかないな、と、そのある意味特異な読書の性質みたいなものに満たされた時間であった。

  • ずっしり、重いのに軽い、軽いのに重い。

  • 哀しい話が最近は読みたい気分なのかも。話はいろんなところに寄り道するけど、どの話も悲しく共感して考えさせられる。結構好きだった。

  • 先に映画を観てしまっていたので、アルモドバルの脚色すさまじいな、と改めて感じた。
    原作ではイングリッドの自意識や感情が打ち寄せてくるが、映画は二人の関係性がとても複雑な味わいで、透徹した世界観や深みを感じさせる傑作。

  • 病気で末期の友人から、最後の時を一緒に過ごして欲しいと頼まれた主人公。

    死を迎える友人と、傍にいる主人公の心理描写を期待していたので、主人公の元カレや隣人とのやり取りなどの描写が長く、期待とは違う物語だった。

    また、訳し方なのか、書き方なのかは不明だけれど、特に前半部分の主語が誰かわかりにくく、私にはとても読みにくかった。



  • 結構しんどい所に直面していてもユーモアで飄々と迫るのに死や苦しみが待ち伏せしていて正直戸惑う。でもこの戸惑いが悲しみや孤独をやり過ごすんだと気づく。
    “Quel est ton tourment?“ この言葉御守り。映画観たい。

  • 読んでる最中、頭の中では、おすぎとピーコがずっと過ぎってた。

  • ふむ

  • 私には内容が難しい。

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