烙印の名はヒト

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  • 早川書房 (2025年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784152104137

作品紹介・あらすじ

介護施設で働くロボットのラブは、入居者の老博士に頼まれ彼女を絞殺してしまう。だがラブは人を殺せない設計のはずだった。無実を証明し己が誇りを取り戻すため逃亡したラブの前に、ロボット排斥運動者が迫る……バトルとロボット哲学が極みに達する本格SF

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、ロボットと人間の関係性や倫理を探求することで、深い思索を促す内容です。物語は、介護ロボットのラブが無実を証明しようとする逃亡劇を描きながら、アクション満載のエンターテインメントとしても楽しめ...

感想・レビュー・書評

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  • 491ページのかなり分厚い本だけれど、エンタメに徹していて、一気に読めました。「ウエイツ」というネーミングも良き。ごちそうさま。

  • 古き良きサイバーパンクのよう。
    大御所の作家さんが書いたみたい。でも、中学生が書いたと言われたらそうか、とも思う。
    面白いような気がするし、わちゃわちゃしすぎており、いまいちな気もする。困惑。

  • うーん・・・・自分にはあわなかったな。浅い設定や陳腐なストーリーといかにもラノベラノベした大仰なセリフ回し。読み進めるのがかなり苦痛でしたがもしかしたら面白くなるかと思って最後まで読んだけど・・感想は変わらず。
    こういうのが好きな人はきっといるだろうから、この作品がつまらない!というつもりは毛頭ないですが、とにかく自分には合わなかった。

  • 終盤の月のくだりは必要だったのかな。いや、作者さんが必要だと思ったから書いてるんだって分かってるんだけど、でも中盤までの「アンドロイドは人間になれるのか(もしくはなりたいと思っているのか?)」と矛盾するような気がするんだけど……。

  • 今の日本の若い人はどんなSFを書くのだろうと思って読んでみた。テーマはAI。すでに現実のものとして生活に入り込み始めたAIを扱うのだから、20年前とかに書かれた作品よりむしろ難しいと思うのだけども、AIやアンドロイドを書くことで何を表現するのかなという好奇心もあった。

    主人公は、人を介護するために開発されたアンドロイド(とあえてわかりやすく書く)、「介護肢(ケアボット)」のラプ。人間に危害を加えることができないとされるボットのラブがなぜか介護対象者の自殺幇助をした。そこから追いつ追われつのサスペンス(死語?)が始まる。

    テーマは「何が人を人たらしめるのか」「人間らしさとは」「人間とAIを隔てるものは」「CPUを脳に埋め込んだ人類はどんな社会を作り出しているか」など。良く言えば伊藤計劃「ハーモニー」や押井守「イノセンス」のちょっと先の世界を見せているが、逆にこれまで多くのSF作家が扱ってきた手垢のついたテーマだとも言える。

    幸か不幸か先行作品に恵まれている世代の作家だと思う。
    AIは人間になれるのか、なるとしたら何が必要なのかというテーマは言うまでもなく「ブレードランナー2049」、少女(実際は介護ボットだけど)同士を対決させる筋運びや自由意志とは?という命題は「ハーモニー」、戦闘用の義肢を活用しての派手な戦闘シーンは「銃夢」、義肢という概念と電脳戦は「攻殻機動隊」、必ずしも人間になりたくないボットの意思に関しては「イノセンス」などなど、同ジャンルのいくつもの作品が脳内をちらつく。

    逆に今の世の中を反映した新しいところといえば、(目新しさはあまり感じないが)ユーチューバーが割と大事な脇役だったり、個人のプライベートなデータに資産価値がつく設定などかなあ。

    筋運びはどこかで見た展開をつなぎ合わせた気がしなくもないが、エンタメとして書かれたものならある程度型は踏襲していたほうがいいのかもしれないし、読者的にも安心感はある。ラストのハッピーエンドへの持って行き方は今どきアニメやラノベでよくあるよね、と思わざるを得ない。

    ガジェットまわりは、先行作品が多いだけに独自のネーミングを考えるのが大変だったろうなと思うけど、これは結構楽しめた。そしてこれはユニークで面白いと思ったのが「スラッシュ」というキャラクターの存在と彼女が属する「部品人間」の設定。

    部品人間というのは一種のユートピアに住まう人々で、彼らは自由意志を自らの自由意志で放棄したという設定。具体的には自分の行動を「サジェス」という個人ごとにカスタマイズされたAIの指示にしたがって決める。自由意志を放棄はするが各自の「好き」を持つことができて、スラッシュの場合は「ヒトとAIの絡みを見る」というのがそれなのだが、「絡み」というのがなんというか完全にオタクのそれで「受け」とか「責め」とかがある世界ですね。実際「スラッシュ」はキャラ同士の恋愛関係を示す隠語でもある。彼女の場合はさらに踏み込んで、種としてのヒトとAIが融合したり傷つけ合ったりする様を見てオカズにしたいというのだから業が深い。これはたぶん作者のペルソナで、本作の底に流れる本質的なテーマなのだと思う。

    「何が人間を人間にするのか」を問う物語なら、個人的にはもう少し哲学的な処理の仕方が好きだ。でもエンタメとしてなら楽しめるし、もしかすると作者さんが近いうちに大化けして作品が進化するかもしれないと思った。

  • 人間《らしさ》とはなにかを考えさせられた

  • これは面白かった。アクション満載なので映像化もいいと思うが、本書は、帯にある本書は「AIアクション思弁SF」。何だそりゃ、という感じだが読めば納得する。

  • 読む映画みたいなものだと思う。
    固有名詞やセリフのラノベ感は拭えず、そういう点では読むのに苦労した。全体としての流れは好き。

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著者プロフィール

愛知県名古屋市生まれ、私立東海高校卒。13年に急性リンパ性白血病を罹患し、14年にさい帯血移植。18年日本大学芸術学部に進学、21年現在在学中。2021年8月に第9回ハヤカワSFコンテストで大賞を『スター・シェイカー』で、10月に第28回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞を『きみは雪を見ることができない』で立て続けに受賞し、作家デビューを叶える。

「2022年 『永遠のあなたと、死ぬ私の10の掟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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