名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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  • 早川書房 (2025年4月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784152104144

作品紹介・あらすじ

評論家・杉江松恋によるミステリをより面白く読むためのコラムと、辻真先や青崎有吾、斜線堂有紀など豪華作家陣七名によるホームズやルパン、ポアロなど世界各国の名探偵のオマージュ短篇を収録する、大人も子供も楽しく学べる必携ガイド&アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 【ジャーロ】評論・コラム ★全文公開中 - 杉江松恋|光文社 文芸編集部|kobunsha|note
    https://note.com/giallo_kobunsha/m/md05b299769f6/hashtag/1043155

    -杉江松恋|WEB本の雑誌
    https://www.webdoku.jp/newshz/sugie/backnumber.html

    杉江松恋「日出る処のニューヒット」|好書好日
    https://book.asahi.com/series/11034964

    名探偵と学ぶミステリ 杉江 松恋(著/文) - 早川書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152104144

  • 面白かった!
    ミステリとはなんぞや、というコラムと、有名な登場人物と書き手の紹介、そして強力な作家陣のパスティーシュ!
    ホームズ、ポワロ、ルパンなどなど、どの作品も違和感なく楽しめた、作家陣すごい…。
    特に好きだったのは福田和代さんのジェームズ・ボンド。
    原作シリーズ未読ではあるのだけど、キャラクターも世界観も大事にした上で現代社会に溶け込ませていると感じられた。
    コラムも作品も小学校高学年くらいから楽しめそう。
    良いミステリ入門!

  • 新旧含め話題のミステリ作家が定番の名探偵を使って短編を書き、杉江松恋がミステリ論を展開する入門書。最近のミステリのみを読んでいる大人にも超おすすめの一冊です。なんとなくスルーしている昔の定番名作も紹介されていて、読みたい本が増える危険な一冊でもあります。ルビあり、229ページ。中学年ぐらいから大丈夫ですが、多くの子が読めるようになるのは高学年くらいからかなぁ。各中表紙に探偵挿絵あるのと、ミステリ論ごとに四コマまんがあり、手に取りやすくなっています。紹介される小説は完全に大人向け。
    「パブリック・スクールの怪事件」 楠谷佑
    ホームズとワトソンが男子寮で起こった事件を解決します。
    「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」辻真先
    ルパンがマスコミ人士に隠れ家への招待状を送った。狙いはいったい何?
    「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」 斜線堂有紀
    エルキュール・ポアロがやってきて料理に文句をつけられた田舎のレストラン。ここは二人の女性でやっているのだが、ショックで引っ込んでしまった女性に接客を続けた女性が、昨日ポアロが語っていたことを教えていく。この近くでかわいそうな老婦人が死んだでしょう?
    「一つの石で二羽の鳥を殺す - To kill two birds with one stone. 」 水生大海
    つてを頼って相談を持ち掛けた老嬢(マープル)は相談者のカーラからお茶をしながら話を聞く。二週間前に父から突然電話がかかってきたのです。「後妻のダイアナを殴り殺してしまった」と。様子を見に行ってもらうと父は一階の書斎で死んでいて身体から二発の銃弾が見つかりました。のたうち回って暖炉で服に火が付き、あたり一面焼けてしまいました。
    「シチリアオレンジジュースの謎」青崎有吾
    警視の父に現場に行こうと言われたエラリィは見に行った劇がすばらしく今は創作に取り組みたい、今度一緒に見に行こうと言うと、今回の現場はまさにその俳優が殺されたんだよ、と言われ捜査に参加する。指紋などから犯人は特定できたように思えたが、エラリィは空になっていたオレンジジュースを飲んだのが誰か気になる。
    「オムレツは知っていた」阿津川辰海
    ネロ・ウルフは解決するために三人のコックにオムレツを作らせた。わざわざ、自分のコックに厨房を明け渡せさせてまで。
    「南洋のアナスタンア」福田和代
    ジェイムズ・ボンドが南洋のフルマーレ島で罠にかかってしまった。ボンド、危機一髪!
    ▼解説について
    解説のたびにおもしろそうな本をたくさん紹介してありましたが、私があれなんだっけなーと心にひっかかっていた「推理クイズ あなたは名探偵」学習研究社が引用されていて、すごくすっきりしました。ググったら表紙が出てきたし。懐かしい。気になっていたトリックは「密室の行者」ロナルド・A・ノックスでした。江戸川乱歩編「世界推理短編傑作集4」創元推理文庫に所収されているそうです。

  • 【収録作品】
    楠谷 佑「パブリック・スクールの怪事件」…ホームズ&ワトソン
    ガイド第1回 ミステリのおもしろさ。
    辻 真先「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」
    ガイド第2回 名探偵とは誰でしょう?
    斜線堂 有紀「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」…ポアロ
    ガイド第3回 トリックとは何か?
    水生 大海「一つの石で二羽の鳥を殺す―To kill two birds with one stone.」…ミス・マープル
    ガイド第4回 推理とは何か?
    青崎 有吾「シチリアオレンジジュースの謎」…エラリイ・クイーン
    ガイド第5回 どんでん返しとはなんでしょうか。
    阿津川 辰海「オムレツは知っていた」…ネロ・ウルフ
    ガイド第6回 ミステリって結局何なのだろう。
    福田 和代「南洋のアナスタシア」…ジェイムズ・ボンド

    パスティーシュが楽しい。

  • 若年層のミステリの初読者を念頭に、ホームズやルパンといった古典的名探偵たちを紹介しつつ、日本の人気作家による彼ら彼女らの新作パスティーシュ短編までも掲載しているというなんとも贅沢なミステリ入門書。
    自分が子どもの頃に学校の図書室にこの本があればもっと古典ミステリをがっつり読んでいただろうに…

  • ホームズ、ルパン、ポアロ、ミス・マープル、ジェームズ・ボンド……世界の名だたる探偵たちをオマージュした作品集。馴染みのある作家さんも多くて面白かったし、各話の最後にある《ガイド》も読み応えがあった。紹介されている作品も読み返したくなる

  • 青崎さん目当てに手に取った本。

    各作家が名探偵をオマージュした作品は面白かったが、合間の編者が綴るほぼ作者と作品名を並べただけのガイドは読みづらくて途中から飛ばしてしまった。

    挿絵やオチがかぶりまくっている微妙な4コマ漫画は子ども向けを意識しているのだろうが、ガイドも含めるとターゲット層は中高生なのかな。
    大人向けではない気がする。

    名探偵といえば、でイメージするものが海外作品ばかりだったとしても、日本作品も読んでみたかった。

  • とにかく海外のミステリ作家と作品が列挙してあって無学の私にはわからない事ばかり。
    「この本で名前が出てたから読もっかな」ってなりそうなのはアガサ・クリスティーとエラリイ・クイーンと20年前に一度読んだベルンハルト・シュリンクの『朗読者』ぐらいかなー。
    子供たちがこの本を読んで次の読書体験に活かせるかは正直微妙なところだと思う。

  • 海外ミステリの有名な名探偵たちを取り上げたパスティーシュ作品のアンソロジー&ブックガイド。子供向けのように思えますが、大人も充分に楽しめます。初心者向けのようでもあるけれど、ミステリファンにとっても読みごたえは充分にあります。読み終えたらさらにミステリを読み漁りたくなります。国内ミステリ版も出していただけませんでしょうか。
    お気に入りは水生大海「一つの石で二羽の鳥を殺す」。他の作品は面白かったけれど、だいたい真相がわかったのですが。これだけぜんっぜん解けませんでした。ミス・マープルの脱線したかのような話がきちんと関わってくるところも見事だし。
    ブックガイドも古典的な定番を押さえているように見えたけれど、そうでもありませんでした。また読みたい本が増えるよ……とりあえず「世界が終わってしまったあとの世界で」が気になるなあ。

  • 杉江松恋さんから、たくさんのミステリを教わっています。続く

  • 楠谷佑「パブリック・スクールの怪事件」
    辻真先「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」
    斜線堂有紀「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」
    水生大海「一つの石で二羽の鳥を殺す」
    青崎有吾「シチリアオレンジジュースの謎」
    阿津川辰海「オムレツは知っていた」
    福田和代「南洋のアナスタシア」

  • 取っ掛かりになります。

  • ホームズとルパンは染み付いてるが、よく知らない探偵はオマージュかどうかもピンとこないので、普通に好きな作家さんのアンソロジーとして読んだ。

  • 杉江松恋さんの海外ミステリ入門ガイドが素晴らしかった。初学者への手解きとして、とてもわかりやすくて、もっとミステリのことを知りたくなるようなアプローチの仕方だと思った。「作者は犯人の味方」。なるほどなぁ。確かに。

  • ホームズとかポアロのパスティーシュ作品のアンソロジー。
    007も入ってるのは珍しいかな。
    水生大海さんのマープルは、本当にクリスティの作品みたいですごく良かった。
    全作品ともとても良かったけど、途中に挟まってる編者である杉江松恋さんの文章が…、正直言って読みづらい…。

  • 好きな作家さんばかり

  • いろいろなミステリー作品を改めて読みたくなりました。

  • 豪華で楽しいミステリ入門。
    古典メインの海外ミステリ作品の紹介、名探偵パスティーシュ、豆知識など、楽しみ方満載。既にミステリに慣れ親しんでいる身にも、改めてまとめられたものを読むことで再発見があります。

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著者プロフィール

東京生まれ。慶応義塾大学卒業。文芸評論家、書評家。著書に『読み出したら止まらない!海外ミステリーマストリード100』『路地裏の迷宮踏査』、『ある日うっかりPTA』など多数。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉江松恋の作品

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