トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

  • 早川書房 (2025年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784152104274

作品紹介・あらすじ

東ロンドンの貧しい家庭出身の著者は、類いまれな数学の才能を武器にトレーダーとして成り上がる。リーマンショックや3.11の帰結を精確に予測し大金を稼ぎ出すが、一方で虚無感が膨れ上がっていき……金融界の狂気的な内幕を赤裸々に描く全英No.1ベストセラー

みんなの感想まとめ

著者の半生を通じて、貧しい家庭からトレーダーとして成功を収める過程が描かれています。類いまれな数学的才能を活かし、若くして億万長者となった著者は、リーマンショックや3.11を予測し、金融界での激しい競...

感想・レビュー・書評

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  • 丸の内の丸善にて購入。

    世界の滅亡に賭けて、ボロ儲けをした男の半生。

    貧しい家庭育ちの著者が、持ち前の数学的才能を武器にトレーダーとなり、若くして億万長者へと成り上がっていく姿を描く。

    若くして稼ぎまくっていた著者が羨ましいか?
    すごいなーずるいなーとは思うけど、別にそんなでもない。

  • 面白い。

    東ロンドンの貧しい家に生まれた著者は、類まれな数学の才能を武器にトレーダーとして成り上がっていく。
    大金を稼いでいくのだが、その一方で虚無感が募っていく。


    タイトルにあるようなトレーダーとして活躍していた時の葛藤や信念、責任感やプレッシャーなどに物語の焦点があたっているではなく、トレーダー時代を経た自分の人生がどのように変わっていったかを中心に描かれる自伝的な内容。
    「欲望と幻想の市場」の様なトレーダーにとっての箴言などは軽め。

    文章がサラサラしていて読みやすいのだが、その分状況説明があっさりしていて、わかりにくい部分もあるが、読み物としては面白かった。

    世界の格差が広がり、その溝は広く深い。
    実力も運のうちであり、親ガチャの恩恵は計り知れない。
    これを読むと、資本主義社会が行き過ぎて来ている気がしてくる。

  • 面白い。

  • そこそこ面白かった。ロンドンの貧しい家庭で生まれて数学が得意だったため金融街のトレーダーとして富を得て、それに疑問を感じて引退するまでを描いた自伝的な話。

  • 主人公では金持ちでもないけれども、名門の大学に入りたまたま大企業に入ります。しかし主人公はびっくりします。この金持ちたちはずっと経済新聞ばかり見ているけど、それは本質ではない。本当の本質は違うものだと気づき、他の人と逆のことをし儲けします。見ていて気持ちいいし、様々な事の本質を考えさせられました

  • 面白い。
    トレーダーの半生
    格差と虚像だろう

  • 展開の早さに理解が追い付かなかった。
    が、なんだかすごい奴だということはわかった。
    イギリスはロンドンの貧しい家庭に生まれた少年、高校を退学になるような奴、
    しかし数学が得意で名門スクールに入り、さらに、
    その数学のチカラと根性でシティバンクが開催したゲームで勝利し、
    シティバンクで働くようになる。
    すると彼のトレーディングは連戦連勝、利益の何パーセント高のボーナスで
    一気に億万長者にのし上がる。なんで儲かるのかは読んでてもわからなかったけど。
    しかし日本・丸の内に異動してから何かが壊れる。食べ物はおいしいが上司が悪い。
    マイクロマネジメントで神経をやられる。
    そうなったらあとはいかに辞めるか。
    彼の業績で退職時にもらえるはずの株式がもらえるか微妙。
    最後はその戦い、、、

    動きが早すぎて、彼がいつ日本に来たのか読み飛ばしてしまい、読み直した。
    彼にとって日本はいい場所だったのかどうか。

    数学の才能だけでなく、肝が据わっていることが必要なようだ。
    彼はまだ40前。どんな人生をこれから歩くのかな。

    パート1 成りあがり
    パート2 お前もやってみるか?
    パート3 家に帰って母ちゃんに訊いてみな
    パート4 サーモスタット
    パート5 転落

  • 最高に面白かった!
    中々トレーダーの実務現場の話を聞くことが少なく、かつ株式ではなく、通貨スワップ取引経験者の赤裸々な告白は貴重。
    ボリュームは一定あるのに、一切退屈なシーンが無いままに最後まで読み切ることができた。
    舞台が日本に切り替わった時には、映画の中の主人公が急に家に遊びに来たような気分だった。
    私個人的には東京という街そのものにも興味があるので、深く感情移入をした、1人のイギリス人の視点で書かれる東京というのも、主題とは異なるはずだが、私にとって面白いと思わせる大きな要素になった。

  • 東ロンドンの労働者階級の家庭に育った著者が、類まれな数学的才能を武器に、世界屈指の投資銀行シティバンクのトレーダーとして頭角を現す。

    学生時代にカードゲームの大会で優勝し、その賞金でキャリアを切り拓いた著者は、金利デリバティブの世界で冷徹な勝負強さを発揮する。

    二十代半ばで世界一の収益を叩き出し、誰もが羨む巨額のボーナスと名声を獲得する。

    しかし、自らの利益が世界的な経済不平等の拡大や、中間層の没落という悲劇の上に成り立っている事実に気づき、深刻な葛藤を抱くようになる。

    富が一部の層に集中し続ける資本主義の欠陥を確信し、その予測をもとに利益を上げ続ける行為に、次第に道徳的な限界と虚無感を感じ始める。

    社内の凄絶な権力闘争や、人間性を切り捨てた同僚たちの姿、そして心身を削り取る激務によって、著者の精神状態は崩壊の危機に瀕する。

    手に入れた大金が自分を救わないと悟り、巨額の報酬を捨てて組織を去ろうとするが、そこには銀行との壮絶な心理的・法的攻防が待ち受けていた。

    資本主義の深淵で狂気を見た一人の天才が、真に守るべきものは何かを問いかけ、不平等を正す活動家へと転身するまでの軌跡を綴った回顧録。

  • 息子のおすすめ本。
    貧しい家庭から数学の才能を武器に成り上がり、トレーダーとして稼いで億万長者になるものの、巨額の金を稼ぐことに虚無感しか感じられなくなり、心を病んで退職。
    そこまでお金を稼ぐことに意味を見いだせなくなりながら、銀行と対立して過去に稼いだお金を勝ち取るまで意地でも辞めないのがちょっと理解できなかった。お金を稼ぐことが度を超えて目的化してしまうと幸せになれないってことだろう。
    2010年代の東京とか日本人って著者からこんな風に見えてたのね、というところがとても興味深くておもしろかった。

  • 登場人物も多く、FXスワップや飲み会祭りの仕事内容なのに、何故こんなにも面白いのか。
    まるで自身がシティバンクのインターンから成り上がるまでの追体験をしているような書き口になっている。
    この著者は最終的にこの資本主義社会が格差を助長する構造になっていることの問題を伝えたかったんだと思う。YouTubeでも格差の是正について話しているし、大企業の世界に踏み入ったことある人なら、一度は感じたことがあるだろう。
    勝者と敗者、それは構造によってだけでなく本人の努力、運、その他膨大なパラメータによって決まるので、一概に資本主義が悪いとも言えないと思うが、格差問題は今や世界的に同時進行している。
    私は、格差問題を是正するよりも勝者側に回ることを優先してもいいと思うが、どうなのだろうか。

  • 少し昔の東京の話がでてきて、確かにあの頃そんな雰囲気だったなと思ったりしました。
    この本を読んでから、金融の話が出るとこの本を思い出すようになってしまいました。

  • コックニー訛りを持つ元ドラッグ・ディーラーが数学の才能を頼りにシティ・バンクに就職し、FXトレーダーとして成功を収めていくのだが…という話。アッパーでひたすらドギツい人物たちが跋扈する金融世界の赤裸々でハイテンションな描写は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のようで圧巻。東京に舞台を移してからの不思議な空気感も忘れ難い。

  • トレーディングで参考になる部分は正直少なく、ドキュメンタリー小説という感想。仕事を通じて巨額のボーナスを得た結果、幸せになるとも限らないという部分は、リバモアと似ているなと思った。あくまでお金はツールであり、そこからどう幸せを見出すかは別問題なのか。

  • ただのサクセスストーリー/自伝ではなく、今も続く経済不安に対するインサイトを教えてくれる、映画みたいな本当の話

    p275-p277読み返したい

  • トレーディングフロアや登場する面々の雰囲気はうまく書いているんだろうと思う。

    著者は若くしてすぐ稼いですぐ辞めたので勘違いしたままのようだが、著者の能力がすごいから稼いだんじゃなくて、たまたまそこに座ってたから稼げたというのが大前提。他の人間でも額の上下はあれ、相応に稼げたはず。
    やってるトレーディングもニッチ市場なんで著者が属するシティバンクの力が大きくて殿様トレーディング。リスクテイクしてポジションとるというよりは注文が来るので、それをさばきつつうまく立ち回って鞘を抜くって感じだろう。音声で注文が来て情報端末とExcelファイルを見て値段を提示するなど昭和的なトレード原始時代の延長線上にあるレベル感なんで。2010年頃っていうのは、まあそんなもんだったということ。
    稼いだボーナスをゲットして辞めるために不貞腐れて赴任したエキゾチック日本でプラプラとブー垂れてボーナスゲットしてハッピー!金融はクソだぜ!なんてyoutubeでおしゃべりして今に至るってところかいな。

  • 非常に面白かった。資本主義や金融のような大きなシステムに対する違和感、それに無意識的に従属することで大金を得ながら、人間性や人生の目的を持たない会社人への違和感が、描かれていた。
    その違和感は怒りやカラダの不調となって、筆者に現れており、それに耐えきれなくなったために会社を辞めることになる半生が描かれている。

    きっと筆者は、「本質的なこと、真っ当なこと、自分の納得できる目的に向かって、まっすぐに自分の知識や時間を投入することで価値を出したい!」と考えるような正義感の塊なんだと思う。そこに強く共感したし、好感を持てた。

    Youtubeも観たが、そのキャラクタそのままのイメージだった。真っ当だからこそ、変な環境下で少々おかしくなってしまっただけなのだ。

    Netflixでの映画化を期待したい。

  • トレーディングで成り上がり、そこから足を洗うまでの物語。

    日本も出てくるが巨額の繰延報酬の権利と、最初に出てくるドイツ銀行のトレーダーの例とでなかなか香ばしい。

    心を病み転落する彼は勝ったのか。

  • 激務すぎて何のために働いているのかを自問したことはあるが、そこから社会問題(経済格差)を見出し解決しようと思えたことはないのが正直なところ。観測する限りだが、優秀でステータスもあり、経済的に恵まれた人は広く社会に貢献するようになる傾向があるように思える

  • 貧しい家庭だが数学がよくできた作者のシティバンクに入るまでと入ってからの働き方 徐々に心を病んでいき辞めるまでのストーリー

    トレーディングで高額な報酬を得ることに異論はないが、天才たちがこぞって金融機関を志望するのはもったいないと感じる。

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著者プロフィール

1979年、神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部数理科学科卒業。2006年よりフリーランスの翻訳家として活動。主な訳書に『デザインはどのように世界をつくるのか』(フィルムアート社)、『おバカな答えもAIしてる』(光文社)、『億万長者だけが知っている教養としての数学』(ダイヤモンド社)、『デザイン思考が世界を変える』(早川書房)などがある。

「2021年 『インターネットは言葉をどう変えたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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