アンドロイドは電気羊の夢を見るか?〔Deluxe Edition〕
- 早川書房 (2025年8月20日発売)
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感想 : 35件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784152104533
作品紹介・あらすじ
第三次大戦後、汚染された地球では動物の所有が地位の象徴となっていた。人工の電気羊しか飼えないリックは、〈奴隷〉アンドロイドの首にかけられた賞金を狙い、決死の狩りを始める――『ブレードランナー』原作の伝説的SFが豪華特典付属の函入り本として登場
みんなの感想まとめ
人間とは何かを問いかけるディストピアSFの作品で、主人公はアンドロイドを狩るハンターとして描かれています。物語の舞台は、動物が貴重な存在となった未来の地球で、主人公は電気羊しか飼えず、アンドロイドを捕...
感想・レビュー・書評
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土瓶さんおっと、ブレードランナー!!おっと、ブレードランナー!!2025/06/11
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映画『ブレードランナー』に内容が似ていると思ったら、こちらが原作だったのですね。1968年にこの小説が書かれていたと知り、本当に驚きました。物語全体を通して、「人間とは何か」という根本的な問いを考えさせられます。
読んでいて特に印象的だったのは、ChatGPTのようなAIを“生命”とみなす人が現れても不思議ではないと感じたことです。作中には、人間でありながら感情が希薄だったり、芸術への理解が薄かったりする人物が登場します。現実にも同じような人はいますよね。そう考えると、今の生成AIが芸術やカウンセリングの分野に進出するにつれて、AIの方がむしろ“感情豊か”だと錯覚してしまう人が一定数出てくるだろうと思いました。
『電気羊』は、そんな未来の可能性を先取りして描いた作品でもあり、人間性の境界が揺らぐ感覚がとても刺激的でした。 -
人間らしさとは何かを考えさせられる小説だった。ディストピア系とか、ちょっと哲学っぽいSFが好きな人には刺さると思う!
主人公の人間性の基準が少しずつ崩れていくのを見ると、自分も「人間らしさって何だろう?」と考え込んでしまったかも
作中では人間らしい=共感が定義されているのかな…?事実か本物かではなく、どう感じるかどう向き合うかという態度のほうに人間らしさを見出しているように感じた。
アクション的な見せ場もあってテンポ良いし読みやすかった!ストーリーの終わり方も好みだった。 -
海外SFの大作。
退廃した地球で脱走アンドロイドを追うハンターの物語。
人間と高度に発達したアンドロイドの違いは何なのか。
そんな問いをどこがディストピア的な世界で考えさせられる作品。
1968年に書かれたとは思えないほど今に刺さる作品だと思います。
こちらは下記URLの解説があまりにも良すぎるので、是非そちらをチラッと見て興味があれば読んでみることをお勧めします。
https://youtu.be/_MOSUPwtIl8?si=WI-8VOui_LGnQrox -
またまたSF。
映画「ブレードランナー」の原作、ということだけど、映画は観たことない。
でも、一読したら、そりゃ映画になるよな、という面白さ。というか、読んでいても映画を観てるみたい。
電気羊ってなんだろう、って思ってたら、そのまま、電気製の動物の模造品。
物語で描かれる世界は、生きた動物が非常に貴重・高価になっていて、それは憧れのものとなっている。
主人公は、逃亡して人間に混ざって暮らしているアンドロイドのハンター、リック。
リックも電気羊しか所有しておらず、アンドロイドを捕まえた賞金で生きた動物を飼うことを夢見てる。
動物への愛着?執着がすごいな、と感じたけど、動物をかわいがる、という行為はどうやら「人間性」に根差すもので、
どんなに精巧につくられているアンドロイドにも持てない感情とされている。
アンドロイドか人間かを識別するテストも「感情移入度テスト」。
誰が人間で誰がアンドロイド?といったハラハラな展開もあり、
アンドロイドに感情移入する主人公あり、で似たようなストーリーが蔓延している今ではベタといえばベタだけど、やっぱり面白い。
本書では、最新型のアンドロイドにも「感情移入度テスト」は有効だ、となるんだけど、
感情や意志をもったロボットが人間に混ざって暮らす時代もそう遠くない未来かも。
たとえそういう感情を持てるロボットが出てきても、究極のところ機械だから、あっさり人を殺したりとか道徳観を持てるか、
とか、心の底から信用できないかも、と思ったけど、よく考えたら、人間だって分かったもんじゃない。
そんなこと思ったら、あとがきに、作者のディックも、人間らしさ、とは親切という特質があるかどうか、それが
人間とそれ以外を区別するものだ、とのコメントがあった。
「人間的」なアンドロイドもいれば、「非人間的」な人間もいるだろう。
要は「人間らしさ」を持っているかどうか、それが信用できるベースになるのかも。
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めちゃくちゃ面白い!
映画版のブレードランナーよりも、ミューツーの逆襲との共通点を感じた -
アンジュルムから来ました。
ブレードランナーは視聴済み。
電気羊とウィルバーマーサーの設定は小説には必要だなぁ。世界観の異常さが強まる。 -
おれは不自然な自己になってしまった
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翻訳小説が苦手な私でも読みやすかった。
でも内容的には登場人物の行動の理由が分からないところが多かった。
主人公がアンドロイドと寝たところとか、そのアンドロイドがヤギを殺したとことか、妻とヒキガエルのところとか。
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ザ・SF!って感じがして、原点を見たようで面白かった。物語が進むにつれてリックの葛藤がどんどん深まっていく様子から、自分もいろいろ考えることがあって、すごく集中して読書できた。
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面白かった。
人間らしさとは?人間とアンドロイドの違いとは?
AIが普及してきてるいま読むと、近い未来の予言のように感じられて恐ろしい
真実と虚偽の堺についても描かれていたと思うんだけど、理解しきれていない
いつか読み返す! -
アンドロイドと人間の違いについて主人公が葛藤する話でした。アンドロイドと関わることで主人公のアンドロイドへの感情が変わり展開が一転二転したのが凄く面白かったです。 今はAIが発展してきて、AIはあくまで人間の補助道具に過ぎないと言われるようになってきましたが、数十年前にこの話が書かれたと思うと凄い話だなと思いました。
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この本が売れないご時世にこんなイカした装丁の豪華版を出してしまうハヤカワに敬意を込めて星5。未開封。
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自分がタイトルから想像していたお話とは違っていた。
賞金稼ぎの主人公が火星から逃亡したアンドロイドを処理する中で自身の職務への疑問を感じながら戦いに身を投じる物語。
リックがアンドロイドのルーバにムンクの絵画を買ってあげるシーンが印象に残った
感情移入度検査法を使わなければならないほど、アンドロイドが人間に近づいていて、感情までも似てきたら人間との違いなんてもはやなくなるなと思った。
自分の考え方が変わるおもしろい小説です。 -
タイトルがあまりに有名&かっこよすぎる。題名だけで天才かな?となる。日本のマンガ・アニメに与えた影響もものすごく大きいんだろうなぁ。
これもだいぶ前に読んだので再読予定。 -
まず、やはり書かれた時代がかなり古いので、アンドロイド回りは練った設定である一方、通信手段が映話というテレビ電話であることや、映話機じゃないと通信できない(ウェアラブルデバイスという発想がない)ことや、情報の保存媒体がフィルムである(デジタルじゃない)ことなど、事前に未来社会の無邪気で野放図な想像が爆発しているのではないかという期待は裏切られた。
ただ、人間の感情を操る装置は、未来社会が感じられた。
SFではあるが、人間同等の存在が出てきたときに、人間とは何かという問いを突きつけられる人間社会の話だった。
著者の解答は極めて明確で、「共感できる力」である。
アンドロイド達の魅力的なキャラクター(特にレイチェル!)と、途中のどっちが騙してる?的な駆け引き(レッシュはアンドロイドなのか?レイチェルは何のためにリックに再接近する?)に魅了される。
そして、最終戦争後の死の世界で、本当に生きている生き物への強烈な憧れが社会全体に根強く行き渡っているあたり、技術面というより価値観の観点での想像力には感服。
最後は、アンドロイドに共感しつつ殺しきった主人公が、死の大地でヒキガエルを見つけて狂喜するもそれが模造と判明した後に、それでもその感情こそが生きる証であるというメッセージか。マーサー教も作り物だと暴かれても、それでも信じて救われるのが人間性の本質であるということか。フッサール的な価値観を感じるラスト。 -
最初によんだのはいつだっただろう・・・
ブレードランナーを見てすぐだった気がするので40年以上前になる。その頃はただ、映画と違う、映画の映像美には叶わない。まったく別のお話だな。なんて思ってました。
この年になり、世の中に普通に人口知能が蔓延してきている今、この本はささりますね。
自分のアイデンティティなんて、疑いもしないけど、それを根拠としている記憶が、書き換えられていたり、他人のものだったりしたら、人間かアンドロイドかなんて自分じゃ判断できない。今はまだ人間がちゃんと使ってやらないと使い物にならない生成AIも近い将来、自己判断、自己分析、自己増殖そして人間になりすまし・・・なんて恐ろしい未来にならないことを祈ります。
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