ウィルキンズの歯と呪いの魔法 (ハリネズミの本箱)

  • 早川書房
3.64
  • (10)
  • (23)
  • (29)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 152
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152500403

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ダイアナさんの児童書作品の出発点!表紙のインパクトがすごすぎる…
    主人公のジェシカにイライラしつつ、でもダイアナさん作品のすごさに脱帽。猫!猫がキーワードですよ!

    2012/00/00

  • ジェスとフランクの姉弟が始めた「仕返し有限会社」。
    誰かの仕返しを代行してお小遣いを稼ぐつもりだったのに、来るのは妙なお客ばかり。しかも肝心のお金はもらえないときた。

    そして、「歯を一本取ってこい」という依頼を受けたことで、2人は、とんでもないトラブルに巻き込まれる。


    ヴァーノンやちょっと意地悪な女の子フランキーにジェニー、いじめっ子のバスターなど子供たちが個性豊かで面白い。
    魔女のビディは本当にイヤなヤツだったなぁ。
    「仕返しは魔女の仕事」と言う彼女。
    彼女の仕返しの理由っていうのがちょっと悲しくて怖い。

  • 椅子を壊したせいでお小遣いがもらえず、何とかお金を儲けようと仕返し有限会社を設立したジェスとフランクが巻き込まれる不思議で身近に感じるファンタジー。

    これがダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏の初の児童書作品だという。これまで何冊も彼女の作品を読んできたが、他作品同様主人公が子供であり、魔法使いが出てくる。今回の魔法使いは子供たちにとっては悪者であり、倒すべき敵として出てくる。ビディというその老女は圧倒的な力で子供たちだけではなく大人たちまで支配してしまう。その理由も恋愛がらみ、横恋慕だというからよけいにぞっとさせられる。ガキ大将で乱暴者として描かれているバスターもビディの僕となってしまうし、呪いをかけられて足が不自由になってしまった女の子やとばっちりで顔がぱんぱんにふくれてしまった男の子を助けるために兄が奮闘したり。登場人物がそれぞれリアルに描かれていた。見所はやはり最後の長靴を履いた猫、自らをごちそうに仕立てていくようにしむけるところだろうか。作戦がうまく行ったときにこちらもほっと息をつくことができた。
    物語はハッピーエンドだが、胸くそ悪い展開が少し長過ぎたように思う。読了後は何だか微妙な気分になった。

  • 私の大好きなダイアナウィンジョーンズの初期の本のようです。

    双子の男の子と女の子の兄弟が主人公のお話で、
    お金が必要なために、「仕返し有限会社」 というのをたちあげるけど、
    来る依頼がへんてこなものばかりで、、、
    という内容です。

    この人の毒っぽい、表現の仕方がやっぱりつぼ。おもしろい。

    そして、やっぱり最後はめでたしめでたしで、読んだ後さわやかな気持ちになれます。

  • 図書館から借りました

     ファンタジー。児童書。

     ジェス(姉)とフランク(弟)は金欠。仕返し有限会社を設立して小遣いを稼ごうとするが、彼らの住んでいる町には魔女が住んでいて、受ける依頼みんなどうやってもその邪悪な魔女に絡んでしまう。

     しつこいまでに依頼人が登場。
     2・3人いればいいのでは、と思うのに結局六組の依頼を片づけなくてはならなくなる。
     最後は魔女をやっつけてめでたしめでたし、なのだが。
     ダイアナ・ウィン・ジョーンズはよほど、おばさんが嫌いだったらしいな。
     魔女は本当にたちが悪いのが多い。

     有名な作家さんだし、強いて細々書くことはないかな。

  • さあたいへん。
    新しい椅子を壊したせいでお小遣いを止められちゃったピリー姉弟は困ったあげく「仕返し有限会社」なるものを始めてみたら、これが案外に盛況で、ますます困った状態に追い込まれていく。

    ジョーンズさんの新しい本(作品としては古いようですが)は、やはり困ったもんだの個性的な登場人物たちが右往左往の大騒ぎする楽しい一冊。

    (2006年08月24日読了)

  • 子どもたちがいきいきしている。

  • 2月19日読了。
    こづかい稼ぎに仕返し有限会社を始めたところ、魔女と対立するはめになる。
    著者の事実上のデビュー作だそうだ。その後の作品に比べると単純な話だったが、ちょっとしたことからだんだん事態が混迷していく筋に、片鱗がうかがわれた。
    訳文がぎこちなかった。そのため、文章が生き生きしていなかったり、話が進んでも、しっちゃかめっちゃかでわーっとなっちゃう感じにならなかったりするのが、作者のせいなのか、訳者のせいなのかわからなかった。

  • 1973 Welkins' Tooth
    読み始めからラストが想像できない。どうなるのか読まずにいられない。すごく『ジョーンズらしい』お話ぶり。悪役らしい悪役パピィがとても好きです(笑)

  • 内容忘れた。不良っぽい少年がかわいかったような。再読予定。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(Diana Wynne Jones)
1934年8月16日 - 2011年3月26日
イギリスのファンタジー作家で、子ども向けの独創的なファンタジー小説を記す。代表作に『ハウルの動く城』『大魔法使いクレストマンシー』のシリーズがある。
2004年に『魔法使いハウルと火の悪魔』が宮崎駿監督・スタジオジブリ作品「ハウルの動く城」として映画化され、日本でも広く知られるに至る。

ダイアナ・ウィンジョーンズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×