ロングテール アップデート版: 「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice 4)
- 早川書房 (2009年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153200043
作品紹介・あらすじ
ニッチ商品の集積が、メガヒットの収益を凌駕する時代がやってくる!多数の非ヒット商品の管理・宣伝コストがITの進歩で限りなくゼロに近づくとき、ヒット主導型ビジネスに比肩する利益がもたらされる-ロングテール理論の提唱者クリス・アンダーソンが、アイデア発見の経緯とその意味を探究してビジネスと文化の未来を示した話題の書に、全面的に改訂を施し、新しいマーケティング手法に関する1章と、旧版刊行後の反響を受けた補遺を追加したアップデート版。
感想・レビュー・書評
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今更ながら積読消化ということで。
新しい気付きとしては、
・ロングテールの流れは昔からの流れだということ。「個人商店→スーパーマーケット→ショッピングモール」ってのも扱う商品数が増えるという点では確かにロングテールやね。
・この後に続く「FREE」「MAKERS」は既にこの時点でネタ仕込まれてたこと。やるなWIREDの中の人(-_-)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ECや小売に関わる人にはおすすめ。
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今更だけど、まだ読んでないので。
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mmsn01-
【要約】
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【ノート】
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マーケティング、ものの売り方、買い方に関する重要な法則が述べられていて今の時代にも十分通用する本だ。ロングテールはヘッドだけでなくテールも大切とのこと。80対20の法則、ニッチ、バイラルマーケティング、見えざる手、ウィキペディアをどう生かすか、フィルタ、ブラックスワン、機会費用、選択肢は多ければ多いほど良い、
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Amazonのビジネスモデルとして名高い「ロングテール」のさらなる広がり、その可能性と既存のビジネスからの脱却について説明された一冊です。
この本の前に、同じくクリス・アンダーソン氏著作の「フリー」と「メイカーズ」を読んでいたこと、この本がすごく売れ、かつ「ロングテール理論」がとても有名になったことで、ある程度内容は理解していました。
しかしそれであっても、なんとなく日頃から感じていたことが見事に文章にされているのはとても爽快ですし、
「これもロングテールなんだ!」という発見が多くあります。個人的にはGoogleをロングテールだとそこまで意識していませんでしたが、広告の話にはとても興味を惹かれました。
様々な本の内容とも繋がり、デジタル化とインターネットの時代における、さらなる可能性を感じます。今までのメディアはうまくいかなくなるけれど、それはより自然であると。その一方で2006年にこの本が出てから、未だに既得権益が多く残るメディアや店舗型ビジネスを中心とした古い構造の日本の経済界にはかなりがっかりしますが、それも時間の問題でしょう。
とても読んでいてワクワクしました。 -
Amazonのロングテールについてを中心に。クリス・アンダーソンみたいな作品を、日本人では書けないよなぁ、と思う。絶対に、無理だろうなぁ、と思う。(13/7/19)
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ニッチ経済を扱った本ではあるが、ネットが現実世界に「どう影響を与えたか?」についての考察が深い。
長年、疑問だったものが一気に氷解。 -
どんなニッチなものでも需要がゼロになることはない。
ヒット商品の影に隠れたところにある、膨大な商品群への需要は今も昔もきちんとあったのだ。
今までは、その需要に答えるために払うコストと利益とのバランスが取れないために、売り手は無視せざるを得なかった。
限られたスペースを使い儲けるためには、数少ない「売れるもの」を売るしかなかったからだ。
しかし、インターネットの普及と発展によって宣伝や、情報伝達の低コスト化が可能となり、テールの部分が注目されるようになった。例え、少ない利益でも数が多いために、全てを合わせると大きな利益になるため。
本当に単純に纏めるとこんな感じになるでしょうか。ロングテールという言葉を結構耳にした事があるんですが、大体こんなものだよね、と勝手に解釈していたこともあり。
思い違いをしていたんだな、という部分もちらほらありました。どんな本であれこれが絶対!とは言い切れないものですが、読んでみて損はない一冊だと思います。
そういえばあのアイドルグループもロングテールと言えるんでしょうかね、ちょっと違いますか。