ロングテール アップデート版: 「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice 4)

  • 早川書房
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153200043

作品紹介・あらすじ

ニッチ商品の集積が、メガヒットの収益を凌駕する時代がやってくる!多数の非ヒット商品の管理・宣伝コストがITの進歩で限りなくゼロに近づくとき、ヒット主導型ビジネスに比肩する利益がもたらされる-ロングテール理論の提唱者クリス・アンダーソンが、アイデア発見の経緯とその意味を探究してビジネスと文化の未来を示した話題の書に、全面的に改訂を施し、新しいマーケティング手法に関する1章と、旧版刊行後の反響を受けた補遺を追加したアップデート版。

感想・レビュー・書評

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  • 今更ながら積読消化ということで。

    新しい気付きとしては、
    ・ロングテールの流れは昔からの流れだということ。「個人商店→スーパーマーケット→ショッピングモール」ってのも扱う商品数が増えるという点では確かにロングテールやね。
    ・この後に続く「FREE」「MAKERS」は既にこの時点でネタ仕込まれてたこと。やるなWIREDの中の人(-_-)

  • ECや小売に関わる人にはおすすめ。

  • 今更だけど、まだ読んでないので。



    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • マーケティング、ものの売り方、買い方に関する重要な法則が述べられていて今の時代にも十分通用する本だ。ロングテールはヘッドだけでなくテールも大切とのこと。80対20の法則、ニッチ、バイラルマーケティング、見えざる手、ウィキペディアをどう生かすか、フィルタ、ブラックスワン、機会費用、選択肢は多ければ多いほど良い、

  • Amazonのビジネスモデルとして名高い「ロングテール」のさらなる広がり、その可能性と既存のビジネスからの脱却について説明された一冊です。

    この本の前に、同じくクリス・アンダーソン氏著作の「フリー」と「メイカーズ」を読んでいたこと、この本がすごく売れ、かつ「ロングテール理論」がとても有名になったことで、ある程度内容は理解していました。
    しかしそれであっても、なんとなく日頃から感じていたことが見事に文章にされているのはとても爽快ですし、
    「これもロングテールなんだ!」という発見が多くあります。個人的にはGoogleをロングテールだとそこまで意識していませんでしたが、広告の話にはとても興味を惹かれました。

    様々な本の内容とも繋がり、デジタル化とインターネットの時代における、さらなる可能性を感じます。今までのメディアはうまくいかなくなるけれど、それはより自然であると。その一方で2006年にこの本が出てから、未だに既得権益が多く残るメディアや店舗型ビジネスを中心とした古い構造の日本の経済界にはかなりがっかりしますが、それも時間の問題でしょう。
    とても読んでいてワクワクしました。

  • ニッチ市場についての解説書。その歴史から意味合い、さらに成功するためのキーポイントまでが丁寧に記されている。が、やや冗長でありちょっと一気には読みにくい。
    戦争行為のニッチ展開がテロリズムである、という解説には不思議と納得してしまった。

  • Amazonのロングテールについてを中心に。クリス・アンダーソンみたいな作品を、日本人では書けないよなぁ、と思う。絶対に、無理だろうなぁ、と思う。(13/7/19)

  • ニッチ経済を扱った本ではあるが、ネットが現実世界に「どう影響を与えたか?」についての考察が深い。

    長年、疑問だったものが一気に氷解。

  • どんなニッチなものでも需要がゼロになることはない。
    ヒット商品の影に隠れたところにある、膨大な商品群への需要は今も昔もきちんとあったのだ。
    今までは、その需要に答えるために払うコストと利益とのバランスが取れないために、売り手は無視せざるを得なかった。
    限られたスペースを使い儲けるためには、数少ない「売れるもの」を売るしかなかったからだ。

    しかし、インターネットの普及と発展によって宣伝や、情報伝達の低コスト化が可能となり、テールの部分が注目されるようになった。例え、少ない利益でも数が多いために、全てを合わせると大きな利益になるため。

    本当に単純に纏めるとこんな感じになるでしょうか。ロングテールという言葉を結構耳にした事があるんですが、大体こんなものだよね、と勝手に解釈していたこともあり。
    思い違いをしていたんだな、という部分もちらほらありました。どんな本であれこれが絶対!とは言い切れないものですが、読んでみて損はない一冊だと思います。

    そういえばあのアイドルグループもロングテールと言えるんでしょうかね、ちょっと違いますか。

  • 新たな流行発信者:下意上達の口コミの力が増している。人は仲間を信じる。需要を創出するために口コミを利用する。いまや大衆が広告をコントロールする。

  • ロングテール、一つ一つの商品自体は、すごく売れるわけじゃないが、
    送料としては、大きくなる。

    可能になったのは、在庫を持つコスト、情報を伝えるコストが
    限りなくゼロに近づいたから。

    物を作る、世の中に送り出す、見つける手助けを刷る。

    物を増やせば増やすほど、探しにくくなる。
    そのため、選択がしにくくなる。そこさえ、カバーできれば、
    テールを太くすることができる。

    今までは、店頭のスペースが限られていたから、
    そういうことはできなかった。
    コストに対して、展示することのメリットが低すぎた。

    選択を促す方法として、リコメンドと、コメントが重要。

    物を作るコストも下がったため、アマチュア上がりで
    生産することができるようになった。
    それをアグリゲーターが収集しプラットフォームを作ることで、
    テール市場を維持することができる。

    本やCDのように物がある場合には倉庫が必要だが、
    電子情報にすれば、コストはゼロに近い。
    そうすれば、展示しておけば、いつか変われる可能性がある。

  • 今頃、ロングテールの意味がわかった。
    古典になってしまうかもしれないが、ネットマーケティングの教科書だと思う。

  • ロングテールは書籍など商品の寿命が延びる話だと完全に誤解していた。ヒットとニッチがどんどん縮まっていき、人々のいろいろな嗜好にこたえられるようになる。そんな世界がテクノロジーの進化とともにやってくるということなんだろうか。多様性とは混沌の裏返しのような気もするが、そこに検索やレコメンデーションが有効なツールとしてよりパーソナルな満足を実現するのだとすれば進化といえるかもしれない。

  • ロングテールのアップデート版

    明快で平易な文で論が展開されるため、大変わかりやすい。
    特に、口語体が用いられてるため、著者が言いたいことがはっきりしている。
    ときどき、造語なり俗語が出てくるが、カッコ書きで説明があるため、
    読んでいく妨げにはならない。

    ロングテールの誕生→ロングテールの要因→ロングテールの内訳→ロングテール企業の例→まとめ、と展開していくため、ロングテールを知らなくても本書読めば一通り把握できる。
    特に、旧来の小売業などで、なぜテールではなくヘッド重視だったのか、ロングテール企業の戦略などは広報や営業担当の方は読んでいおいたほうがいい。

    若干、出ている例が古かったり限定されているのはいたしかたない。
    新書として販売されているが、450ページほどと新書にしてはページ数が多い。

  • 仕事上再読。今は当たり前のこの用語。説明力では優れた本かもしれないが、その後のSNS、キンドル、ツイッターなどは全く読み切れてないのはしょうがないか。
    内容:小売りはベキ乗で売れるのでありテールは長いが伝統的な小売りでは棚の制約で売れない。一方棚の制約がない状況でも、フィルタリング、ピアレビューにより選択肢のふるい分けが重要となる。
    今読むと、直接は言っていないが、アマゾンに取材をしたものの、直接引用はアマゾン側に断られた。でも彼らのビジネスモデルが一番優れていたので、彼らの説明をした文章と思われる。

  • ニッチでも希望がもてる。

  • 最近だとFREEで有名なクリスアンダーソン。

    町に店舗があり、限られたスペースでのみ
    ものが売れなかった時代ではもうない。

    在庫不要の新しい世界。

    ロングテールの魅力がたっぷり。

  • ちょっと古い本だが、非常にためになった。
    時代遅れになりたくなければ、読んでおいて損はない内容。今成功してるビジネスは、よくよく見ると、このロングテール理論に当てはまるものが多いと思うし、これからの世の中やビジネスを進める上で決して無視できない。

    2011.10.13-11.2
    図書館

  • なっとく。

  • 「ロングテール」という言葉の生みの親がその内容を解説した本。

    ヒット商品をヘッド、それ以外の商品をテールと定義し、販売数が少ないテールも束となる(これをロングテールという)ことでヘッドの売り上げを超えることができるという考え方をamazonやnetflixなどの具体例を使いながら解説しています。

    また、ロングテールという概念を他のさまざまな現象にも適用しようと考える意欲的な点も独創的で面白いです。

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