小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153200111

感想・レビュー・書評

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  • 37シグナルズの経営/組織論。
    これまで常識とされていた経営論、マーケティング、予算会議、拡大路線は間違っているという立場で彼らの実践した内容を書籍化。ITが加速するとこういうすたいるのほうが普通になると思う。
    以下印象的なセンテンス(数字はページ)

    失敗から学ぶことが課題評価されている。成功から学ぼう。16
    計画は予想にすぎない。長期のビジネスプランは幻想、占いの世界だ。16
    ワーカーホリックは馬鹿げている。22
    中途半端な一つのものより、とてもよくできた半分の大きさのもののほうがいいに決まっている。量より質だ52
    芯から始める。まったく新しいことを始めるとき、さまざまなことに引き裂かれる。できること、やりたいこと。そしてやらねばならないこと。やらねばならないことからとりかかるべきだ。だから芯からスタートしよう。芯の部分を見つけるとは?もし「もしこれを手放しても自分は売るべきものがまだ残っているか?」と自身に問いかけること。ホットドック屋ならばタマネギではなくホットドックそのもの。タマネギやソーセージがなくてもホットドック屋は名乗れる。まず芯の部分にエネルギーの全精力を注ぎ込む。54
    決断することで前に進む。これについて考えようではなくこれについて決断を下そうと思うこと。56
    流行という常にかわり続けるもに焦点をあててはいけない。流行は去り行く、という事実を忘れないでほしい。かわらない機能に焦点を当てれば時代遅れなんて言葉はまったく関係がなくなるはずだ。62
    一人きりモードを大切に。あなたの一日は仕事の中断に包囲されている。反撃するかどうかはあなた次第だ。78
    会議は有害80
    睡眠を取ろう88
    長過ぎるtodo リストはおわることがない。todoリストを分解して短くしよう。93
    小さな決断をする。大きな決断をするのは難しいしかえるのも大変。大きなことを達成する最前の道は一度に一つの小さな決断をすることだと信じること。北極を徒歩で横断した人は北極を横断すると決断したのではなく日々目の前の数メートル先の氷をゴールにしてその積み重ねで到達。やりとげた完了!のつみかさねで横断した。95
    競合相手。あなたが成功していたら必ずライバルはまねをしてくる。あなたをそんなマネっこから守るすばらしい方法がある。それはあなた自身を製品やサービスの一部にしてしまうのだ。たとえばスニーカーはありふれてるけどザッポスのスニーカーはありふれてない。トニーシェイそのものだから。98
    模倣と理解は違う。模倣はたんにまねるだけ。なぜそうなのかを理解することなしに模倣してはいけない。そこがすごく大切なことが潜んでいるのから。100
    けんかを売る。アンチでいることは、あなた自身を差別化し、人を引きつけるのに非常によい。101
    競合あいてを打ち負かすにはなにごとも相手より「少なく」するしかないのだ。自転車は電動もあるけどギアやブレーキなしも生き残っている。103
    競合相手が何をしてるかなんて気にしない。競合他社にあまりに注目しすぎると自分自身の洞察力が希薄になってしまう107
    人々があなたの製品をつかって不満をいだくよりも、他社の製品をつかってもらい満足してもらったほうがいい111
    顧客があなたのサービスレベルを追い抜ける(ことを認める)ようにすると、ほとんど場合、基本的な製品に行き着くだろう。それでかまわない。小さくてシンプルで基本的なものへのニーズは不変だ。まさにそれを必要としている顧客の供給は無限にある。そして常にあなたの製品を使っている人よりも使ってない人の方が多く存在する。113
    顧客には耳を傾けるが、その後は人々が何をいったかは忘れてもいい。忘れるようなことはそれほど大事じゃない。117
    プロモーション。無名であることを受け入れる。無名はすばらしい。こんな時こそあれこれトライしてミスしよう。118
    顧客ではなく観客を持とう。ブログ、ツイッター、話す、書くとかで情報発信。宣伝より無料でやれる。119
    料理人を見習う。トップ料理人は惜しみなくレシピを本にして公開することで観客を増やす。ビジネスの世界ではレシピの公開は普通タブー。レシピはビジネスよりずっとまねしやすい。でも実際はレシピ通りにつくってお味はマネはできないものだ。125
    短期間に多くの人を雇うと知人のいないパーティーになってしまう141
    全員を最前線へ。レストランビジネスでは台所で働くのと客と接する仕事では雲泥の差がある。だから頻繁にウエィターと料理人を入れ替える。多くの会社も商品を作る台所の人と商品を売るウエィターの人がいる。これではシェフが顧客の生の声をきくことはできず伝言ゲームになる。159
    従業員はガキではない。人を子供扱いすれば子供のような仕事しかしない。何にでも許可を必要とする環境は「何も自分で考えない文化」を作る。167
    大げさに反応しない。まずいことがおこると新しい規則をつくりたくなるかもしれない。短パンで会社に来た人がいたら規則をつくらずに、まずそいつを呼び出して注意すればコトはすむ。169
    あなたらしく話す。普通の言葉で。170
    「なるたけ早く」は毒。「なるたけ早く」はインフレを起こす。ほんとに早くのとき以外はリラックスしていればいい173
    ひらめきには賞味期限がある。金曜日にひらめいたら土日返上してやったほうがいい175

  • http://www.granma-port.jp/blog/naoki_yamamoto/?p=803
    ここにあつき感想を残す。

  • ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン著、黒沢健二ほか訳『小さなチーム、大きな仕事—37シグナルズ成功の法則』(ハヤカワ新書juice、2010年)読了。一気に読み通して、本が線引きやメモで真っ赤になった。

    自分の中では、今年読んだビジネス書のなかで間違いなくナンバーワン。興奮冷めやらぬまま、信頼するボクの仲間にも読んでもらいたくて、2冊注文しちゃいました。私自身もこの先、何度も読み直すことになるでしょう。それくらいの衝撃度。

    中身についてはコメントしません。ぜひご自分の目で確かめてください。少なくとも現在のボクの問題意識に、こんなにぴったりはまる本はありませんでした。

  • おもしろく読めた。読んでいると、いろいろとアイデアが沸いた。読み返せば、また違うアイデアが出てくるかも。
    「アイデアは永遠。ひらめきには賞味期限がある。」ここで言う「アイデア」とは?「ひらめき」とは?何となく分かるような気がするが、はっきりしない。上の文章で書いた「アイデア」は「ひらめき」かもしれない。

  • Getting Realの新書版ってとこか。37シグナルズ成功の法則とか、満員電車加齢臭の漂うサブタイトルを付けるあたりが、ひよってんなぁ。

  • いい会社なのだと思う。
    こういう会社ばかりだといいと思う。
    こういう会社で働いてみたいと思う。
    こういう会社を立ち上げてみたいと思う。



    でもなにか違う気がするのはなんでだろう?

    こういう本は、得意ではない。

    でも、悩むためには最適かも。

  • 「これについて考えよう」ではなく「これについて決断を下そう」と思うこと
    決断は進歩だ
    「あとで決める」を積み重ねていくことはできないが、「決断したこと」を積み重ねていくことはできる

    問題が起こるのは、後に完璧な答えが得られるだろうと期待して決断を先延ばしにするときだ。完璧な答えはやってこない。

    普通よりも10倍効率的な人とそうでない人を分けているのは、効率的な人たちが10倍懸命に働いているからではない。彼らは10分の1の労力しか必要ない解決策を思いつくのに創造性を使っているのだ

    単に他をまねるのではなく、あなたの信じているところで競合と闘え

  • 「複雑なものはうまくいかない」ドラッカー先生の言葉を思い出した。読みやすく1時間コースだが、栄養はたっぷり。起業を考えられている人は大いに参考になるかと。逆に大手企業組織人は読むと溜息がでること請け合いなので、おすすめしませぬ。

  • シンプルな働き方で、小さなチーム(3人でスタートし、現在16人)で大きな成果を出している37シグナルズからのヒント。
    訳がよいので、すごく読みやすかった。

    37シグナルズの社員は、2つの大陸、8つの都市にいる!
    時差を調整してコアタイムを設けているようだが、基本的に各自がどんどんプロジェクトを進めている印象。
    自律した社員×信頼関係×環境、環境を創ることの大切さも確認。
    小さな会社ならではの工夫が紹介されていたが、大きな会社に勤める小さなチームをもつ人にも応用できることはたくさんある。

    いつかこんなチームを創りたい。

  • 色々とヒントになる。ベースが高い技術やサービスありきなので、簡単にはいかないかも。

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