夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

制作 : 古沢嘉通 
  • 早川書房
3.51
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本棚登録 : 304
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350113

感想・レビュー・書評

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  • 架空の星の赤道付近に点在する無数のしまじま、夢幻諸島のガイドブック風の小説。
    見えない都市みたいな幻想的な物語を想像していたのだけど、個々の島の物語を点々と繋いでいるうちにいつのまにかいくつかの大きな物語が浮かび上がる、という仕掛けがあって面白い。
    しかも文章が読みやすい。いい。
    島名のアルファベット順に紹介するんだけど、話の展開的にはうまいことすこしずつ関連が明らかになるようになっているから、物語ありきてで島名が名付けられたのかなー

  • 友人が貸してくれた。
    私よりも前に、家族が読み終わって、二人ともとても面白がっていた。
    で…積読状態約十か月。
    ようやく読み始めて約二か月。
    長かった…。
    いつ面白くなるんだろう、と思いながらの二か月。
    逆にそんなに時間がかかってしまって、どことどこがつながっていくのか、かえってわかりにくくなってしまったのかもしれない。

    島の位置関係とかそういったことをまったく意識しないで読んだのがいけなかったか?
    SFなんだし、何かの仕掛けがあるんだろうと思いながら、それを読み解くSF的素養はこちらにはないらしい。
    この本の真価は、私にはわからないのだろうなあ。

  • 不思議な世界観の中でふわふわとするための本。
    文化レベルは、現代と同じ。
    「夢幻」といっても、魔法やドラゴンが出てくるわけではない。
    短いエピソードの連なりで、どんどん読めてしまうけれど、あまり急いで読むと見落としが出る。

  • SFじゃなくてファンタジー、いや神話かな。特に最終章は原始的で野蛮な男女が創造神のようだった。そんな2人がインスタレーションアーティストというのも。それと時間の縛りがない自由さも素晴らしい。重層的で、つながっているようできちんとは解になっていないもどかしさというかあいまいさ。これ英語で読むとどんな感じなんだろう。プリーストは双生児が面白かったけど、こちらのほうがMYベストです。

  • ある世界に存在するたくさんの島についてのガイドブックの態をとってる短編連作。とはいっても少しずつ関連があって、同じ人も出てきたりするので長編とも言えるかもしれない。
    構造がずるい、楽しい!
    ただ、散らばってる情報を集めながら読む話なので、人は選ぶ気がする。
    手紙とか雑誌記事とかそういう断片から情報を取り込みながら読む話がすごい好きなので個人的にはとても楽しかったです。

  •  夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)という空想上の島々の観光ガイドブックの態を模した小説。
     30以上の島が登場するが、観光名所や住民について書かれたまっとうなガイドだけでなく、島によっては単なる裁判記録だったり、一人称の小説だったりと、あえてまとまりがない形にしてある。
     各島のエピソードを読み進めていくうちに、ある共通の登場人物や事件の足跡が思いがけなくたどれるような仕掛けはあるが、突き抜けたSF設定や一貫したテーマがある訳でもなく、ファンタジー系の作家によくある独特の世界観にはいまいち入り込めなかった。

     空想上の島の案内ときいて、ハラルト・シュテンプケ著『鼻行類』や筒井康隆著『ポルノ惑星のサルモネラ人間』のような、奇妙な動物類が登場するのかと期待したが、そこまでの読者サービスも乏しかった。

  • 何が何だか・・・
    語り/騙りとか言われても、わかんね〜よ。
    自分の読解力の無さが残念。

  •  連作短編に共通して登場する人物が出てくるたび前回の話とズレが出てきて、「あれ、そうだったかな」と読み直してしまうので、読了するまで時間がかかる。
     でもそれが楽しい。

  • ファンにはおなじみドリーム・アーキペラゴの連作短編集。「限りなき夏」(国書刊行会)に収録された同シリーズの強烈な4編もいっしょにおすすめ。パラレルワールドとも云い難い謎の群島を舞台に、謎設定と謎人物たちが、謎の時間軸で交錯する。「限りなき夏」の4編ではそんな印象なかったけど、こちらの短編集を通読すると、ドリーム・アーキペラゴのメイン・テーマってひょっとしてプリーストによるアート論な気がしてきた。キャラやストーリーだけじゃなくて、その世界観と謎設定も含めてぜんぶが。ドリーム・アーキペラゴって、もうその語感だけで、何杯でもおかわりできます。

  • なかなか訳者あとがき定番の内容紹介に入ろうとしないのは、
    作者の意向を汲んで、
    読者になるべく目かくしした状態で本書を発見してもらうために、
    訳者もくわしい内容紹介をされないそうだ。
    あとがき定番の内容紹介がくわしいあらすじ紹介ならば、
    言わずもがなのことだと思う。
    同じく訳者の方は、イアン・マクドナルドの「火星夜想曲」
    みたいな感じとおっしゃっているが、
    私にはコードウェイナー・スミスの「人類補完機構シリーズ」風味も少し感じられた。

    2012 年 英国 SF 協会賞長編部門受賞作品。
    2012 年 ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作品。

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