レッドスーツ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

制作 : 内田 昌之 
  • 早川書房
3.65
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本棚登録 : 125
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350137

作品紹介・あらすじ

〈ヒューゴー賞/ローカス賞受賞〉憧れの連邦の旗艦イントレピッドに配属された少尉ダール。だが、惑星探査中の艦では異常な出来事が多発していた……。〈老人と宇宙〉の著者が贈る宇宙冒険SF

感想・レビュー・書評

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  • スタートレックの最初期TVシリーズ「宇宙大作戦」を元ネタにしたトンデモSF。並行宇宙あり、タイムトラベルあり、宇宙生物あり、のまさにTVシリーズの様にバラエティ豊かなSF小説です。2010年に放映されている「イントレピッド号航宙記」のTVドラマが、小説の中における現在2500年の宇宙艦隊旗艦イントレピッド号の現実とシンクロしている!
    この超バカバカしい設定が、「宇宙大作戦」のいい加減だったストーリーと相まって現実世界に緊迫感をもたらす。確かに、CM前にその他大勢が一人は死ぬ、洞窟に入ると怪物に襲われる、森に入ると上から怪生物が落ちてくる(大抵顔に張り付く)、主役級は絶対死なない、配電盤を光線銃で撃つと必ず都合よくドアが開く(または閉まる)等、数々のおバカな約束事が思い出されます。(スターウォーズでもドアの配電盤撃ってましたよね)
    しかし現実の出来事として捉えると笑い事では済まない訳で、主人公たちは歴史を変えるべく過去に遡りイントレピッド号の脚本家に会って無意味な死を止めさせようとする。
    これが物語の主題なんですが、ドタバタ劇のまま終わらず、最後のパートはロバート・F・ヤングの時間ロマンスの様な暖かい話で締めている。ほっこりします。これがいいです。
    「宇宙大作戦」ファンなら必ず、ギリギリ「宇宙空母ギャラクティカ」ファンでも楽しめます。"

  • SF。コメディ。メタSF。
    どうやら終章が感動的で良いらしいが、自分は本編が好きで、終章が苦手だった。
    本編だけでもユーモアのある、冒険SFとして楽しめるはず。

  • 面白かった。すごいメタ!ユーモアが好き

  • 訳が合わないのか、面白感が伝わってこなかった

  • 確か、このSFがすごい!にランクインしてた気がして挑戦。
    コアなSF好きはもちろん、SFの楽しみ方があまりわからない!という方にも超おすすめ。
    細かい部分がわからなくても、突拍子もない仕掛けに引き込まれてしまって全然気にならないと思います。

    でも本当に良いのは終章です!
    人生って悪くないなあと思える。
    あまり内容についてわからないまま読んで良かったです。

  • 「時は25世紀!場所は銀河連邦!若き新任少尉ダールは憧れの宇宙艦隊旗艦イントレピッド号に配属される。宇宙をまたにかけた血沸き肉踊る冒険が始まるのだ!」という出だし(意訳)からは『宇宙大作戦』の露骨で、しかもそんなに出来の良くないパロディとしか思えないのに、中盤からはあれよあれよとスコルジーの術中にハマってしまった。

    「物語理論」に行き着くのも凄いが、後半のとある人物を救うための解決方法が本当に素晴らしい。その手があったか!と膝を打つこと請け合い。

    そして、本編が終わった後の3つの後日談でさらに彼らのその後が描かれるというのも良い。物語を生きる彼らの人生があたかも自分のことのように迫ってくる。

    それと、この本に限ってはぜひ書籍版で読まれることをおすすめする。理由は読めばわかるけど、本編のオチの位置が素晴らしく絶妙なのですね。電書だとこうはいかないな。

  •  宇宙艦隊の旗艦イントレピッド号に配属されたダール少尉は、遠征任務における乗務員の死亡率が異様に高く、艦長をはじめ艦の上層部の数人は決して死なないことに気付く。イントレピッド号の死亡率と同じ統計パターンを示すただひとつの艦にたどり着いた瞬間に、読者は驚くべき世界の事実を突きつけられる。

     後半はメタフィクションの路線を行くのかと思いきや、ページをだいぶ残してまたしても読者を裏切る展開を見せる。スペースオペラで始まったストーリーが、最後はタイムトラベルロマンスに変貌していく様は見事だが、どっちつかずのストーリーにちょっと腰が落ち着かなかった。

  • ジョン・スコルジー初読。グレッグ・イーガンの『祈りの海』の次に読んだが、同じSFのカテゴリーだけど、まったく違う。その差に脱力。こちらはサイエンスじゃないフィクション。銀河連邦宇宙艦隊旗艦イントレピッド号の乗組員の活躍を描くスペースオペラなのだが、普段なら艦がUターンしたり宙返りしても誰も気づかないのに、危機的状況下では慣性吸収装置はうまくはたらかなかったり、すべての戦闘はもっともドラマチックになるように構成されていたり、まるで安いテレビドラマ。

    いやいや、ただのジョークだよ。
    本書はホーガン顔負けのハードSFでした。
    ほんとだって。

  • まさか終章で泣かされかかると思ってなかった。

  • プロローグとなるメインストーリー、転に当たるメタストーリー、メタな3本のエピローグ。素晴らしい作品だった。特にエピローグが秀逸。

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