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本 ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784153350359
作品紹介・あらすじ
近未来英国、フリーカメラマンのティボー・タラントは、トルコで反政府ゲリラの襲撃に遭い、最愛の妻を失ってしまう。本国に送還されるタラントだが、それから彼の世界は次第に歪み始めていく……。現実と虚構のあわいを巧みに描きとる、著者の集大成的物語。
感想・レビュー・書評
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今までSFから感じたものとは全く違う、新境地を見せてくれる物語だった。
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この先どうなるの?というハラハラと、モヤッとした”歪み、ズレ、不整合”へのドキドキ、イライラ。終わりよければ全てよし、かーい!と突っ込んでしまった「夢幻諸島から」しか読んだことないクリストファー・プリーストの「隣接界」。不思議な読書体験でした。
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何とか読み終えました。それぞれのエピソードは興味深く読めましたが前作「夢幻諸島から」は途中で挫折したのでこれも大丈夫かと思いながら読みました。過去作品の集大成とのことですがそれについてはよくわかりませんでした。ページ数の割には、というのが正直なところ。
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隣接界 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
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戦闘機乗り、大規模テロ、人捜し、それぞれの臨場感が真に迫ってきて、章単位ではかなり引き込まれて読んだ。でも最終的に隣接性の効果がかっちりとわからなかったので、なんだったの…と取り残された気持ち。結末の再会で明るさを見るにはあまりにも人が死んでいるし…。
書かれていないことをいろいろ考えて楽しむタイプの小説だったんだと思うんだけど、自分はそういう読み方をしないので。SF読みの人の解説が欲しい感じ。 -
プリーストならではの夢幻のたゆたい感。どこに運ばれるかわからないけど、ずーっと浮かんでいたかった。ネタバレしてはいけないやつなので、何も書かないけど、今のところ今年1番じゃなかろうか。早川書房さんは立派だなあ、こんな本を次々と!
特定できない誰かが恋しく、その不在を痛く感じるのは、隣接界の私の記憶なのかも。 -
最初はとっつきにくいのだけれど、途中から読みやすくなったのは、理解するのを諦めたためかもしれない。軸になるのはトルコで妻を亡くしたカメラマンが英国に帰ってくる話なのだが、似たような名前の奇術師や飛行士が出てきて、時代も第一次と第二次の世界大戦、近未来とバラバラで、パラレルワールドを見ているようで、全体を把握することは諦めて、目の前の物語を楽しむことにした。プリーストの作品を読むのは初めてだったのだが、過去の作品を読んだことのある人には、別の楽しみもあるらしい。
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起承転結がわからないまま、伏線は回収されないまま終わったという感じ。
各短編は、相互に関係あるようなないような・・・・
一応 主軸はタラントみたいだが、プラチョウスの話も読みごたえあり。
パラレルワールドが どのように出入りしているのか全体像がつかめぬまま読了。
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