折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)

著者 :
制作 : ケン リュウ  牧野 千穂  中原 尚哉  大谷 真弓  鳴庭 真人  古沢 嘉通 
  • 早川書房
3.92
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本棚登録 : 128
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350366

作品紹介・あらすじ

三層に分かれた折りたたみ式の北京を描いた■景芳による表題作、中国に史上初のヒューゴー賞をもたらした劉慈欣『三体』の抜粋「円」など7作家の13作品を、『紙の動物園』著者のケン・リュウが選び収録。いま一番SFが熱い国・中国の粋を集めたアンソロジー。(■は赤へんにおおざと)

感想・レビュー・書評

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  • 現代中国SFのよりぬきアンソロジー。本全体から受けた印象は、とにかく人が多く、資源の配分が偏っていて、もらえない人が辛く、将来が見えないということ。急速に発展中の国の人たちが書いたのに、重苦しい読み心地の作品が多かったは意外だった。でも、ここで自分の受けた印象を眺めると、現代中国の問題意識が強く反映されているということになるようだ。前書きで編者が「中国特有のテーマの作品群と思ってほしくない」というようなことを書いていたと思うが、やはり、国の個性は出ているのではないかな。

    ということでSFに浮遊感と驚きを求めたい者としては「ぜんぶおもしろかった!」とは言い難いが、テクノロジーが難題を解決するさまが爽快な夏笳の「童童の夏」と、中国の物量作戦ここに極まれりという感のある劉慈欣の「円」がよかった。「円」は『三体』の一章を抜き出して改変したものだそうなので、『三体』もぜひ読んでみたい。

  • 中国というバイアスをとっぱらって、素直にSFを楽しもうと思ったのだけれど、やはりなかなかそうもいかない。どうしたって人間が書いているのだから、現実の社会や環境、価値観が影響しないわけはないのだし、それでいいのだと思う。日本のSFもこのくらい盛り上がって欲しいものだが、それには日本の「三体」が必要だ。個人的には技術の進歩が人間の要請にそって希望がきらめいている「童童の夏」が可愛くて好きだった。

  • 知らなかった、赤い国じゃなく、熱い国だったんだ!

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    『紙の動物園』のケン・リュウが集めた中国SFの粋
    三層に分かれた折りたたみ式の北京を描いた■景芳による表題作、中国に史上初のヒューゴー賞をもたらした劉慈欣『三体』の抜粋「円」など7作家の13作品を、『紙の動物園』著者のケン・リュウが選び収録。いま一番SFが熱い国・中国の粋を集めたアンソロジー。(■は赤へんにおおざと)
    0000235036
    http://www.hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000013808&search=%B8%BD%C2%E5%C3%E6%B9%F1SF%A5%A2%A5%F3%A5%BD%A5%ED%A5%B8%A1%BC&sort=

  •  個別の感想とは別に、全体的な印象としては、親子や血縁に関する情が表面に現れている作品が多かった気がする。
    中国の儒教的な文化が背景にあると言ってしまえばそうかも知れないが、むしろ日本や西洋のSFの側が、その国の現在の平均的な社会の有り様よりも個人主義的姿勢を作品内で強調して描きがちな傾向があるのかもしれないと思った。
    中国の神や民話や歴史のムードはとても好みだし、SF的な換骨奪胎にも向いている気がする。
    深センを舞台にした「沙嘴の花」がとても良かったので、香港や北京や上海などフィクション全般に使われがちな土地以外の現代中国を舞台にした作品も読んでみたくなった。

  • 気に入ったのはタン・フェイ『コール・ガール』、気になったのはリウ・ツーシン。

  • 漢字表記の人名や地名に読み難さを感じたけど、フツーに名品揃いのSFアンソロジーだった。中国でこれらの小説が発表出来ているというので( ゚Д゚)
    で『三体』ってのの邦訳が激しく読みたいんだけど~

  • 【収録作品】
    序文 中国の夢/ケン・リュウ
    鼠年/陳楸帆
    麗江の魚/陳楸帆
    沙嘴の花/陳楸帆
    百鬼夜行街/夏笳
    童童の夏/夏笳
    龍馬夜行/夏笳
    沈黙都市/馬伯庸
    見えない惑星/郝景芳
    折りたたみ北京/郝景芳
    コールガール/糖匪
    蛍火の墓/程婧波
    円/劉慈欣
    神様の介護係/劉慈欣
    エッセイ/劉慈欣、陳楸帆、夏笳

    夏笳の百鬼夜行街が中でもお気に入りなのだが、夏笳の他の作品はどうやって読めるものなのだろう。
    中国SFがもっと流行って作品がたくさん読めるようにならんものだろうか。
    中国SFおもしろいぞ!

  • 読了できず

  • 話題になっていた中国SFアンソロジー。
    全体的に哀愁が漂っている、静謐で哀しい話で纏まっている印象。そういえば編者のケン・リュウも短編はそういう傾向が強かった。誰か1人だけでも、単著の邦訳が出ないものだろうか。

  • 中国のSF短編をまとめたもの。現代中国文学を読む機会がなかったので想像以上のレベルの高さに驚いた。「沈黙都市」や「折りたたみ北京」は外からみた中国っぽさにも合っているので特に面白かった。

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