生まれ変わり (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 早川書房
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本棚登録 : 259
感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350434

作品紹介・あらすじ

悪しき記憶を切除する技術をもつ異星の訪問者により、人類は生まれ変わった。表題作ほか、アジアの工場で過酷な労働に従事する少女の不思議な体験を描いた「ランニング・シューズ」など20篇を収録、現代SFのトップランナーによる日本オリジナル短篇集第3弾

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙人との共生、電脳世界など人間のあり方とはなんなのか考えさせられた短編集。ケン・リュウ氏のあたたかな描き方がほっとさせられる。他に2冊短編集を出版しているがやはり面白かった。長編の「蒲公英王朝記」を読んでないので読んでみたい。

  • 読み進むたびに翻弄される作品群。
    ケン・リュウの才能が発揮されたバラエティに富む短編集。
    前に読んだ「紙の動物園」より難解なものが潜んでいる。

    表題作「生まれ変わり」は本当に難しい。
    人の持つ”記憶“が”感情“にどのように影響を与えるのか。
    記憶さえなくしてしまえば憎しみはなくなるのか、
    「ReBom(生まれ変わり)」は刑罰なのか矯正なのか

    彼(ケン・リュウ)は自由だ。
    ただ単に自由な展開を可能にするための道具としてSFを使うこともあれば、真正面からSFの世界の不思議さを語るときもある。
    彼の作品には、社会問題に関するテーマがどこかに潜り込んでいる。また、家族の絆に関する叙述も多い。
    まったくわけのわからないものがエンディングでちょっといいこともあり、思わず前のページを読み返す。

    お気に入りは「化学調味料ゴーレム」「カルタゴの薔薇」「数えられるもの」「ゴースト・デイズ」。
    言葉に表せない特別なものを感じたのは「七度目の誕生日」。
    読み疲れたころに、まるで時代劇ファンタジーの「隠姫」。
    などなど……。
    作者の独特の感性が、読む人を襲う。

    「人生は後ろ向きの座席で列車に乗って窓の外を見るよう。いま脳が認識したことはもう過去のもの」……ウーン。

  • ケン・リュウ氏の第3作品集。解説によると「多少のわかりにくさがあるため、従来、選択に逡巡していた」作品も収録されているとのこと。これまでの作品集よりSF色を強く感じた。逆にファンタジー系の作品があまりなくて、それがちょっと残念だった。好みは電脳化された人類が登場する一連の作品。これだけ集めた短編集なんてできないだろうか?

  • 「介護士」「訪問者」「隠娘」「神々」シリーズが特に良かった。「紙の動物園」よりも叙情感は薄めなので、ケン・リュウ上級者向けの短編集といったイメージ。ところで、人格を電脳空間にアップロードして肉体を持たずクラウド上で生きる人間の話は多くのSF作家から語られるけれど、案外電子世界のリソースも有限で結局一部の富める者だけが繁栄する世界になるんじゃないだろうか……とSF素人としては思う。

  • ◆読書記録2冊目
    ◆No.076

  • ケン・リュウのような作家が売れて、次の短編集が発売されるのは本当にありがたいことだ。この機会に日本のSFもいっしょに盛り上がって欲しい。3冊目の短編集なので衝撃は初めのころよりは弱いけれど、表題作は人間の生と記憶について考えさせられるし、「七度の誕生日」の神話のような遥かさ、「ゴースト・デイズ」の重層的な物語が印象に残った。南北問題や生命の電子化、アジアを舞台にした作品など、ケン・リュウの関心は広範にわたるし、現代の諸問題とSFは無関係ではないのだなと思わされる。

  • 考えさせられた。
    生まれ変わりは、ほんとに生まれ変わるのではなく記憶を消してなかった事にするということだった。
    人間たちをより良くするために、と地球を支配している宇宙人。彼らはものすごい長命なのだが、取り返しのつかない過ちを犯したら、取り返しがつかないんだからこれからはそれをしない方向で生きていくタイプ。取り返しのつかない過ちの記憶は、トラウマになるだけだから消す。
    確かに、残ってても苦しめるだけで何にもならない記憶はある。乗り越えられる人は少ない。復讐の連鎖になるくらいだったら、なかったことにして先に進もう…って、やっぱりできないなー。なんでだろう。苦しいだけなのに。

  • かなり難しい内容のものから、軽く笑えるやつまでいろいろ。

  • さすがにネタ切れか。

  • SFの短編小説集で20編もあって、面白いのもあったが、学力が足りなくてちんぷんかんぷんのものも。
    時間があればもっとじっくり読みたかったが、途中で断念した。

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