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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784153400146
作品紹介・あらすじ
19世紀末ロシア、独立直後のジャマイカ、サイバー空間――様々な時と場所に現れた、「宇宙」をめぐる思想。分子となって銀河に散らばる全祖先の復活を唱える者、自らのルーツを土星に見出し異形の音楽を創り出す者……。果てなき頭上の漆黒に、人は何を見るのか?
感想・レビュー・書評
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とりあえず、言葉が難しい
著者の知識量は素晴らしい
もっと知りたい、とおもえるけど
もう少しわかりやすい言葉を使って欲しかった
サルベージ、オルタナティブ、パラフレーズ
ジャンクヤード、プリシェヴィズムなどなど
初めから???な単語の連発で
わからないところをすっ飛ばして読んでも
興味深い内容だったので、もう少しわかりやすく書いて欲しかったと思います。
なので、感想としては、難しい、、、
けどへーなるほどーな感じです。
ちょっと眉唾的な笑
笑えるとこもあります。
すっ飛ばしつつ読んだ、SF初心者の感想として
多くの今までの文化、社会の中で、哲学者や、歴史に名を残すような人が、
本気でそう思ってるの?
本気でそんな世界を信じてるの?
って思うような主張をし、
そこに、社会の流れがついてきて、
思想がうまれてきた、
本当にどこまでが事実なの?
SF小説なのー?と思う事実を知り、
驚きました。
馬鹿げてるってことは世の中にないんだわー
そして、
SFが事実に基づく背景の上に描かれてるからこそ、
SF小説の中に、現在や、ほんの少し先の未来を想像し、
それぞれ読む人の価値観で作り上げられる、
新しい世界、社会を自分で空想し、創っている、
それがSFの読むのが楽しい理由のひとつなのかなー
と思います。
そこから、信念を持って、何かに突き進む
人たち、イーロンマスクみたいな、、、
ひともでてくるわけだし。
また、
どんな時代や社会、環境に生きた著者がかいた本かって
いうところも、結構影響してるんだなーと
つくづく感じました。
それでも、名作と言われる本が時代、場所をこえて
名作になるには、人間の共通の何かが
あるんだと思います。
いろんな思想や、やり方、あると思いますが
それが、誰もが幸せになるような何かで
そこに誰もが憧れ、願い、向かっていると
信じたいです。 -
新年初めにCESが行われました。報道を見ると今年はAI、AI、AIで、AIをテーマにした企業同士の連携、提携の話題ばかりが目につきました。そもそもはコンシューマー・エレクトロニクス・ショーとして最先端のテレビがお披露目される見本市だったと思うのですが、インターネット、データ、AI,という流れの果ては、いけてる技術を「見る」イベントから、世界中のテクノロジーに「見られている」ことを見せつけられるイベントになっているような気がします。個人をエンパワーするはずのテックの行く末…本書で「規律権力」から「環境管理型権力」へのシフトに触れられた時、ワクワクしなくなったCESを思い出したりしました。このように本書は今起こっていることとある種のユートピア発想を結ぶ補助線がいっぱい引かれています。冒頭では現在進行形の戦争について「大ユーラシア主義」という補助線が引かれます。マイルスにも、ガチャにも、SNSにも、メタバースにも引かれます。ものすごく頭をシェイクされそしてものすごく整理された気分です。とはいえまだぐるぐる中なので上手く思考の回路が生まれるかどうか、わかりませんが…とにかく近代史と現代史を結ぶ一番太い補助線はサブカルチャーとかユートピアとか中心にないもの、ということだと思っています。今日はここまで!
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ソビエトが、西洋の近代を、西洋由来のイデオロギーとアメリカの資本を使って乗り越えようとしていた。
へぇぇぇ。
VtuberやVRなどサイバー空間に体を移し、肉体を超越する思想を実現するためには、空間に入り込むためのデバイスを装着して認知出来る健常な身体が必要という矛盾。
所々話が分からないまま読み進めた。また読み返したい。 -
知らないこと色々知れた。未来とかフロンティアとかそういうものに対する郷愁って不思議だけど納得感もあるな
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ロシア宇宙主義から始まって、アフロフューチャリズムからサイバースペースまで、人間が夢見てきた「未来」や「ユートピア」はことごとく失われたのか…という話?
著者プロフィール
木澤佐登志の作品





