- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153400214
作品紹介・あらすじ
人類史は歩行の歴史であり、カントや荷風ら古今東西の思想家・文学者も散歩を愛した。毎日が退屈なら、自由を謳歌したいなら、インスピレーションを得たいなら、ほっつき歩こう。新橋の角打ちから屋久島の超自然、ヴェネチアの魚市場まで歩き綴る徘徊エッセイ
感想・レビュー・書評
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歩行能力の獲得によって、好奇心が一層刺激され、満たされる。移動の自由によって、さまざまな他者との出会い、外界とのコミュニケーションの機会がもたらされ、言語の習得が促進され、知性の拡張が爆発的に起きる。歩くのを止めた瞬間から退化が始まってしまう。初めて訪れる街や見知らぬ他人からインスピレーションをもらうために徘徊に出かける。この本を読んで、旅と散歩の効用はイコールなんだと思った。受動的な歩行をしてしまうと何も生み出さない。移動していく空間を五感で楽しもう。
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著者が散歩するイメージがなかったので、結構ハードに歩き回っているとは意外でもあり、新たな魅力を感じました。
前半はなるほど哲学なのか、いささか小難し感じでしたが、後半は素直に楽しめました。
7章の角打ち、8章田舎を歩く
昭和漂い、ノスタルジーを感じ・・・
散歩哲学、自分でも見つけてみようかな。 -
私にはちょいと難し過ぎました、、、
もっと哲学せねば。 -
都市、郊外、田舎と散歩する著者
飲み歩き、人との出会い。散歩を哲学する。
移動の自由は多くの人間に認められた権利とのこと
東京は海外の街と比べて常に変わる街らしくいつの時代を通じて、東京タワーなどシンボル的な存在は変わっていく。
哲学とか難しく考えなくても、歩くことは気分転換にもなるし、健康のためにも良いと思えば自然と外へ足が向く気がします。これから暑くなるので、高い所を目指すことになるかもしれませんが。 -
『散歩哲学』というワードにひかれるがままにジャケ買いならぬタイトル買いも...読み出したらコレジャナイ感が。。題名からは余暇や時間と身体性を結びつけるような思索、思考が展開されるのかと思いきや著者たるおじさんのトリビアや思索といってもせいぜい思いつきや感想程度が散逸するばかりでこれで「散歩哲学」などと題するのはいささか欺瞞では。。世の中のビジネス書界隈ではこういうレベルの哲学であふれているけれど、新進気鋭の新書レーベル早川文庫に少々期待して損したという感じ。
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散歩が好きで旨いものが好きで酒が好きなら楽しめる本
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2025/1/~1/8 再読したい
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半分ほど113ページまで読んだ。散歩にまつわる雑感を書いたエッセイ。知性・教養が溢れる、正統派の文章。久しぶりに王道エッセイを読んだ気がする。ベネチアに行きたい。