- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153400238
作品紹介・あらすじ
『2001年宇宙の旅』、『ブレードランナー』、『攻殻機動隊』――AI研究者にインタビューを重ね、SFがもたらした影響を探った〈S-Fマガジン〉の連載企画「SFの射程距離」。生成AIが飛躍的な進化を遂げたいま、松尾豊×安野貴博の対談など数篇を追加収録して書籍化。
感想・レビュー・書評
-
SFの影響を受けて人工知能の研究者になった人は多いらしい。本書では、AIの研究者とその周辺領域の研究者に影響を受けたSF、物語として好きなSFについてインタビューしている。
単に「好きなSF」をいくつもあげている人や、学生に読ませたいSFをあげている人もいる。コンピュータや人工知能がテーマとは言えいないSFも数多くあげられているのが、非常に興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大澤博隆ら「AIを生んだ100のSF」読了。AIに関わる専門家11名との対話集。彼らのキャリアにSFが与えた影響は甚大でSFが創造の原動力になる事を再確認できた。加えて各自に好きなSFの領域や繋がりがあるのは興味深く、特に若き池上先生がリチャード・ファインマンと議論された思い出話に胸が熱くなった。
-
主には「SFマガジン」の過去記事を編集したもののようだが、終盤の新書オリジナルパートのひとつ、川添愛インタビューを読みたくて入手。
-
2024/5/28読了。
ものすごく頭のいいAIの開発者や研究者の方々が、僕らと同じようにSFを楽しんでこられたことがこうして分かると、不思議と親近感が湧いてくる。AIがより身近なものにも感じられてくるのも不思議だ。同じようなものを読んできたのに僕はずいぶん大事なことを読み飛ばしてきたんだなと、そうやって人生がいろいろに分かれていくことも不思議だ。 -
AIやロボット工学などを
研究したり開発したりしている人に
SFがその道に進むきっかけになったか
実際の研究・開発とSFは
どのくらい関係があると思うか
インタビューした本。
SFが大好きな人もいれば
別にそうでもない人もいて
まぁ、そりゃそうですよね。
でも現実とSFとの関係については
やはりそれぞれ思うところがあるよう。
執筆者のひとり、暦本純一さんが
『ドラえもん』のひみつ道具が
タケコプターはドローン
どこでもドアはVRやオンライン体験のように
すべて実現できたら…という話を語っていて
そうなったらおもしろいですよね! -
★目次
まえがき 大澤博隆
第1章 思考のストッパーを外せ 暦本純一
第2章 「歩行」に魅せられて 梶田秀司
第3章 「自分とは何か」を考えるためにSFを読んできた 松原仁
コラム① AIのジェンダー化 西條玲奈
第4章 「人間」の謎解きを楽しむ 原田悦子
第5章 身体という「距離」を超える 南澤孝太
第6章 ストーリーに書けないものが見たい 池上高志
コラム② SFを実社会へ応用する 福地健太郎
第7章 情念が実体化するとき 米澤朋子
第8章 SFは極めて貴重な資源 三宅陽一郎
第9章 ディストピアに学ぶこと 保江かな子
第10章 イノベーションの練習問題 坂村健
第11章 研究からフィクションへ 川添愛
対談 「人間とは何か」が揺らぐ時代にSFが描かなければいけないこと
松尾豊×安野貴博 コラム③ 「物語ること」の連続性について 長谷敏司
宮本道人の作品





