- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153400245
作品紹介・あらすじ
マスクによるアイデンティティの喪失、日常の尊さの再発見、多様な生き方への賛歌。パンデミック前後の時代の空気を鋭敏に反映した傑作ドラマの数々の魅力を、テレビドラマ見巧者の前・早大演劇博物館館長が、70年にわたるテレビ史の流れも踏まえ熱く語る。
感想・レビュー・書評
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#岡室美奈子 #テレビドラマは時代を映す
成田→メルボルン間で読了。
さくっと読めます。
毎日新聞に連載されていたコラムを集めたものだから、一編ずつは大変短く、考察もそこまでじゃない。
ので、好きだったドラマを思い出して楽しむ、用途となりました。
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「『
ブーム』は今に始まったことではない。しかしその歴史的事実は容易に忘れられてしまう。『最近の変化』を言祝ぐ『良識』側に立ちたいという欲望が、現実の歴史を改竄してしまっているのではないか?」 -
著者が好きなドラマと当時の時代性を論じたコラムを集めて書籍化したものなので、内容が薄いなと思ってしまった、コラムだから仕方ないけど!
もっと踏み込んだ批評を欲している自分がいた〜
脚本家、プロデューサー、についても精通されており、ドラマ愛を感じた、もっとドラマ見よう!
最後のあとがきによる、1970年代〜現在に至るまでのドラマの変遷と時代背景の解説がよかったです -
『カーネーション』 がめちゃくちゃ見たくなった。
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『リーガルハイ』 おもしろくて大好きだけどそういう見方はしたことがなかったなあとか、わたしは『虎に翼』でデビューしたけども朝ドラって大変に社会的意義があるものなんだなあとか、
ドラマというものを点ではなく線で見ることによって
見えてくる時代・社会、とても興味深い。
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一つの文章がほぼ見開き1ページ分で読めるのと、わたしたちも知ってるドラマや人の名前がどんどん出てくるのもあって、普段は新書を読まない方にも勧めやすい読みやすさ◎ -
2019〜2022年度に毎日新聞で連載されていたテレビ番組に関するコラムをテレビドラマ(海外や韓国はじめ配信ドラマは含まない地上波の国内ドラマ)を中心に再編集してまとめた一冊。まず「あ、このドラマ見てたなぁ」という楽しみ方があり(特にドラマ好きには第6章の後の幕間エッセイの『誰の名前でドラマを見るか」は垂涎ものだろうw)次はドラマ内の描写を通じて近年の時代・価値観のアップデートの変遷やコロナ禍の記録を残した時評かつアーカイブとして読める。日本の連ドラは放送期間中に脚本執筆や撮影が行なわれるというリアルタイム色が極めて濃いその特性上、本書で言われているように時代を反映しやすいというのが改めて分かる。そして、それも『セクシー田中さん』の件でドラマ制作の仕方に根本的な見直しが入るとしたら過去のものになるのかもしれない。
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アトロクきっかけで知った岡室さんのテレビに関するコラムをまとめた本書。どの項も長年のテレビウォッチャーとしての視点が存分に発揮されており、とりわけドラマが私たちの営みにもたらす豊潤について想いを巡らせた。『カーネーション』は観なくては。
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旬のドラマやドラマ史を取り上げたコラムを1冊にまとめた書籍。
将来ドラマ制作に携わりたい自分にとっては有益だけど、情報の羅列なので世間全般の人にとってはあまりお薦めできないかも。
著者プロフィール
岡室美奈子の作品






他の方の感想を見たら、「内容が薄い」とあったから実際に本屋で見てみてからだろうけど。
ネットにある映画の...
他の方の感想を見たら、「内容が薄い」とあったから実際に本屋で見てみてからだろうけど。
ネットにある映画の感想を見ると、テレビで放送した途端、その映画の感想が沢山書き込まれることが多いのをみても、テレビはまだまだ絶対的な力を持ってますよね。
ていうか、ユーチューバーは最終的にテレビ出演を目指す、みたいなタイトルの本がなかったでしたっけ?
ユーチューバーって、たぶん本当はテレビに出てみんなの注目を浴びたいんだけど、悲しいかな一般人だからユーチューブの「いいね」で我慢してる、みたいなメンタリティーなんですよね?←決めつけるな(^^ゞ
ていうか。
モーサテで見たんですけど、ソニーの元CEOの平井氏は60代だったかな?
その齢で、4月とかのドラマが始まる時期には必ず全部のドラマの1回目を録画してとりあえず見てみて、これは続けて見る、これは見ないって決めているんですって。
それは平井氏いわく、ドラマというのは今の社会をトピック的に反映しているところがあるから、それをみることで「なるほど。こういう考え方が今あるんだ」とか、「こういう風に描写されるんだ」という風に見て仕事の参考にしているってことなんですよ。
自分なんかは「テレビつまんねぇー」派なんですけど(爆)
(だって、NHKは自分とこの番組宣伝番組ばっかだし、民放はアイドルと芸人ばっかだし。かと言ってドラマなんかそれこそバカバカしくて見てらんないんだもんw)
でも、本当に優秀な人っていうのはそんな風に、一般人がバカくせーと思っているものでも、許容力と忍耐力を持ってちゃんと見ていて、そこから何かを吸収してるってことなんでしょうね。
それこそ、江東区の例の選挙の出来事が普通に起きちゃう時代ですよ。
マスコミたるテレビがもっとしっかりしてくれなきゃダメじゃんっていうのはありつつ、我々一般庶民も猫も杓子も「テレビはオワコン」じゃなくしっかりしないと、ますますネットを利用した自分勝手が蔓延る世の中になっちゃうような気がするかなぁー(爆)
ていうか、江東区の選挙のような個人の自分勝手を装った中国等の政治圧力っていうのも出てくるはずですよね。