テレビドラマは時代を映す (ハヤカワ新書 024)

  • 早川書房 (2024年4月24日発売)
3.43
  • (3)
  • (6)
  • (12)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 175
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153400245

作品紹介・あらすじ

マスクによるアイデンティティの喪失、日常の尊さの再発見、多様な生き方への賛歌。パンデミック前後の時代の空気を鋭敏に反映した傑作ドラマの数々の魅力を、テレビドラマ見巧者の前・早大演劇博物館館長が、70年にわたるテレビ史の流れも踏まえ熱く語る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【5月20日(月)19時30分スタート】岡室美奈子×柚木麻子「私たちの体はテレビドラマでできている!」『テレビドラマは時代を映す』刊行記念トークイベント開催決定!@本屋B&B|Hayakawa Books & Magazines(β)
    https://www.hayakawabooks.com/n/n85403a276c97

    テレビ=オワコン論は本当か? 岡室美奈子『テレビドラマは時代を映す』特別試し読み|Hayakawa Books & Magazines(β)
    https://www.hayakawabooks.com/n/nd8c4e4e4b0e8

    テレビドラマは時代を映す | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
    https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015777/

    • 本ぶらさん
      これ、ちょっと興味があります。
      他の方の感想を見たら、「内容が薄い」とあったから実際に本屋で見てみてからだろうけど。
      ネットにある映画の...
      これ、ちょっと興味があります。
      他の方の感想を見たら、「内容が薄い」とあったから実際に本屋で見てみてからだろうけど。
      ネットにある映画の感想を見ると、テレビで放送した途端、その映画の感想が沢山書き込まれることが多いのをみても、テレビはまだまだ絶対的な力を持ってますよね。
      ていうか、ユーチューバーは最終的にテレビ出演を目指す、みたいなタイトルの本がなかったでしたっけ?
      ユーチューバーって、たぶん本当はテレビに出てみんなの注目を浴びたいんだけど、悲しいかな一般人だからユーチューブの「いいね」で我慢してる、みたいなメンタリティーなんですよね?←決めつけるな(^^ゞ

      ていうか。
      モーサテで見たんですけど、ソニーの元CEOの平井氏は60代だったかな?
      その齢で、4月とかのドラマが始まる時期には必ず全部のドラマの1回目を録画してとりあえず見てみて、これは続けて見る、これは見ないって決めているんですって。
      それは平井氏いわく、ドラマというのは今の社会をトピック的に反映しているところがあるから、それをみることで「なるほど。こういう考え方が今あるんだ」とか、「こういう風に描写されるんだ」という風に見て仕事の参考にしているってことなんですよ。

      自分なんかは「テレビつまんねぇー」派なんですけど(爆)
      (だって、NHKは自分とこの番組宣伝番組ばっかだし、民放はアイドルと芸人ばっかだし。かと言ってドラマなんかそれこそバカバカしくて見てらんないんだもんw)
      でも、本当に優秀な人っていうのはそんな風に、一般人がバカくせーと思っているものでも、許容力と忍耐力を持ってちゃんと見ていて、そこから何かを吸収してるってことなんでしょうね。

      それこそ、江東区の例の選挙の出来事が普通に起きちゃう時代ですよ。
      マスコミたるテレビがもっとしっかりしてくれなきゃダメじゃんっていうのはありつつ、我々一般庶民も猫も杓子も「テレビはオワコン」じゃなくしっかりしないと、ますますネットを利用した自分勝手が蔓延る世の中になっちゃうような気がするかなぁー(爆)

      ていうか、江東区の選挙のような個人の自分勝手を装った中国等の政治圧力っていうのも出てくるはずですよね。
      2024/05/03
  • #岡室美奈子 #テレビドラマは時代を映す

    成田→メルボルン間で読了。
    さくっと読めます。
    毎日新聞に連載されていたコラムを集めたものだから、一編ずつは大変短く、考察もそこまでじゃない。
    ので、好きだったドラマを思い出して楽しむ、用途となりました。

    ——————
    「『
    ブーム』は今に始まったことではない。しかしその歴史的事実は容易に忘れられてしまう。『最近の変化』を言祝ぐ『良識』側に立ちたいという欲望が、現実の歴史を改竄してしまっているのではないか?」

  • 著者が好きなドラマと当時の時代性を論じたコラムを集めて書籍化したものなので、内容が薄いなと思ってしまった、コラムだから仕方ないけど!
    もっと踏み込んだ批評を欲している自分がいた〜
    脚本家、プロデューサー、についても精通されており、ドラマ愛を感じた、もっとドラマ見よう!
    最後のあとがきによる、1970年代〜現在に至るまでのドラマの変遷と時代背景の解説がよかったです

  • <目次>
    第1章  2019年度上半期~平成の終わり、令和の始まり
    第2章  2019年度下半期~コロナ前夜
    第3章  2020年度上半期~パンデミック勃発
    第4章  2020年度下半期~巣ごもりの季節
    第5章  2021年度上半期~深まる分断と不安の時代
    第6章  2021年度下半期~新時代の萌芽
    第7章  2022年度上半期~時代は動き、ドラマも変わる
    第8章  2022年度下半期~長いトンネルを抜けた先に
    終章   ドラマをめぐる旅

    <内容>
    早稲田大学教授、元演劇博物館館長だった著者が、上記の期間、毎日新聞に連載した記事と各章の幕間にコラムを挟んで本になったもの。自分はドラマは全く見ないが、そこに見える時代性が浮かび上がったので、面白かった。ミーハーな評論ではなく、きちんとした視点と資料化された部分(脚本家、演出家を中心に主要な俳優まで載せて)も良かったのではないか?

  • ふむ

  • 『カーネーション』 がめちゃくちゃ見たくなった。
    ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
    『リーガルハイ』 おもしろくて大好きだけどそういう見方はしたことがなかったなあとか、わたしは『虎に翼』でデビューしたけども朝ドラって大変に社会的意義があるものなんだなあとか、
    ドラマというものを点ではなく線で見ることによって
    見えてくる時代・社会、とても興味深い。
    ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
    一つの文章がほぼ見開き1ページ分で読めるのと、わたしたちも知ってるドラマや人の名前がどんどん出てくるのもあって、普段は新書を読まない方にも勧めやすい読みやすさ◎

  • 2019〜2022年度に毎日新聞で連載されていたテレビ番組に関するコラムをテレビドラマ(海外や韓国はじめ配信ドラマは含まない地上波の国内ドラマ)を中心に再編集してまとめた一冊。まず「あ、このドラマ見てたなぁ」という楽しみ方があり(特にドラマ好きには第6章の後の幕間エッセイの『誰の名前でドラマを見るか」は垂涎ものだろうw)次はドラマ内の描写を通じて近年の時代・価値観のアップデートの変遷やコロナ禍の記録を残した時評かつアーカイブとして読める。日本の連ドラは放送期間中に脚本執筆や撮影が行なわれるというリアルタイム色が極めて濃いその特性上、本書で言われているように時代を反映しやすいというのが改めて分かる。そして、それも『セクシー田中さん』の件でドラマ制作の仕方に根本的な見直しが入るとしたら過去のものになるのかもしれない。

  • アトロクきっかけで知った岡室さんのテレビに関するコラムをまとめた本書。どの項も長年のテレビウォッチャーとしての視点が存分に発揮されており、とりわけドラマが私たちの営みにもたらす豊潤について想いを巡らせた。『カーネーション』は観なくては。

  • 旬のドラマやドラマ史を取り上げたコラムを1冊にまとめた書籍。
    将来ドラマ制作に携わりたい自分にとっては有益だけど、情報の羅列なので世間全般の人にとってはあまりお薦めできないかも。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長・早稲田大学文学学術院教授。早稲田大学文学研究科博士課程単位取得満期退学。芸術学博士(アイルランド国立大学ダブリン校)。著書に『六○年代演劇再考』(共編、水声社、2012)、『サミュエル・ベケット!―これからの批評』(共編、水声社、2012)、『ベケットを見る八つの方法―批評のボーダレス』(共編、水声社、2013)、『サミュエル・ベケット―ドアはわからないくらいに開いている』(監修、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、2014)ほか。

「2014年 『ドラマと方言の新しい関係』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡室美奈子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×