漢字はこうして始まった 族徽【ぞくき】の世界 (ハヤカワ新書)

  • 早川書房 (2025年2月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784153400382

作品紹介・あらすじ

古代中国で部族固有のシンボルとして使用された特殊な漢字、「族徽」。祖王の殉葬のた古代中国で部族固有のシンボルとして使用された特殊な漢字、「族徽」。祖王の殉葬のため斬首された人々、天空を舞う巨龍、軍旗を掲げて進軍する兵士たち――そのありさまを生き生きと写し取ったデザインから当時の社会や文化、世界観の驚くべき実態に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • まずは表紙の文字、これが後にどんな漢字になったのだろうと興味がわく。本書は3000年以上前に発明された部族固有のシンボル「族徽」を歴史や意図、デザインといった観点から分析する。なぞなぞを解くような感覚でも楽しめる。文字が好きな方はぜひ。

  • 漢字の成り立ちを知りたかった
    のだが、難しすぎた
    中国中心で
    後半は知らない漢字で断念…

  • おすすめ
    図版が多く印象に残る。ほとんど同じということは、制作者サイドで見本を持っているのか、あるいは、各族で保存されているのをもとに作ってもらったのか。

  • 文字から古代社会を見ていくという試みは面白い。

  • 1. はじめに
    - 本書は古代中国における族徽(家族や氏族のシンボル)に関する研究を行っており、特に青銅器の鋳造法やその文様の変化について述べている。
    - 研究はJSPS科研費の助成を受けており、アジア・アフリカ言語文化研究所の支援も受けている。

    2. 古代中国の社会と族徽
    2.1 王朝と青銅器の出現
    - 青銅器の出現は、古代中国における王朝の権力の象徴であり、社会構造の変化を反映している。
    - 族徽のデザインや使用は、漢字の発展とともに変化した。

    2.2 族徽の意義
    - 族徽は、古代中国の自然、文化、社会、科学技術と関連しているが、歴史学や文字学の研究が進んでいなかったため、研究は不十分だった。
    - 近年、族徽の専門的な研究が進み、古代中国の社会理解に貢献している。

    3. 青銅器の鋳造方法
    3.1 鋳造プロセス
    - 粘土で校型を作り、外側に文様を刻む。内側は空間を作らない設計。
    - 校型を焼き固めて外側の鋳型を作成する手法が説明されている。

    3.2 銘文の刻印
    - 青銅器には必ずしも銘文が存在するわけではないが、銘文の刻印は重要な文化的要素である。
    - 銘文は通常、窪んだ状態で鋳込まれる。

    4. 動物に由来する族徽
    4.1 族徽の動物象徴
    - 動物に由来する族徽の例として「牛族」や「象族」などが挙げられ、各動物が持つ文化的意義について詳述されている。
    - 動物の姿は時代によって変化し、文字としても反映される。

    4.2 族徽の変遷
    - 各時代において族徽がどのように進化したのか、具体的な例を挙げて説明。
    - 族徽は単なるシンボルではなく、社会的、文化的な背景を持っている。

    5. 人の行為に由来する族徽
    5.1 戦争や捕虜に関する族徽
    - 戦争や捕虜をテーマにした族徽の具体例が示され、その意味について分析。
    - 甲骨文字による表現が、捕虜の捕獲や戦の成功を象徴している。

    5.2 祭祀と族徽
    - 祭祀における重要な役割として、族徽が持つ意味とその文化的背景について考察。
    - 祭祀対象の変化やその影響が、族徽のデザインにどのように関与しているかを説明。

    6. 族徽文化の衰退と影響
    6.1 族徽の消滅
    - 春秋戦国時代に族徽が使われなくなった経緯とその理由。
    - 族徽が姓や宗族名として残った可能性があることを指摘。

    6.2 文化的継承
    - 族徽文化が後の時代にどのように影響を与えたかについて考察。
    - 祭祀や社会的な役割は依然として重要であり、文化の一部として継承された。

    7. 結論
    - 本書は古代中国の族徽の研究を通じて、社会構造や文化の理解を深めることを目的としている。
    - 族徽は歴史的、文化的な観点から重要な資料であり、今後の研究が期待される。

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著者プロフィール

落合 淳思(おちあい・あつし):1974年愛知県生まれ。立命館大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員。主な著書に『殷代史研究』『甲骨文字辞典』(以上、朋友書店)、『漢字字形史字典【教育漢字対応版】』『漢字の音――中国から日本、古代から現代へ』(以上、東方書店)、『殷――中国史最古の王朝』『漢字の字形――甲骨文字から篆書、楷書へ』(以上、中公新書)、『漢字の構造――古代中国の社会と文化』(中公選書)、『甲骨文字の読み方』『古代中国の虚像と実像』(以上、講談社現代新書)、『甲骨文字に歴史をよむ』(ちくま新書)、『甲骨文字小字典』『漢字の成り立ち――『説文解字』から最先端の研究まで』(以上、筑摩選書)などがある。ほか論文多数。


「2023年 『古代中国 説話と真相』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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