名作ミステリで学ぶ英文読解 (ハヤカワ新書 001)

  • 早川書房 (2023年6月20日発売)
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153450011

作品紹介・あらすじ

アガサ・クリスティー、コナン・ドイル、エラリイ・クイーンの名作を題材に英文読解のポイントを指南。ミステリの巨匠たちによる緻密で無駄のない文章を精読することで、論理的な読み解き方を学ぶ。数々のベストセラーを手がける名翻訳家からの「読者への挑戦状」。アプリ上で読むことができ、譲渡・売買可能なNFT電子書籍付。NFT電子書籍には、特典として著者・越前敏弥と飯城勇三(ミステリ評論家・翻訳家)の対談「エラリイ・クイーン 翻訳の極意」を収録。【取得期限:2025/6/18 23:59】

感想・レビュー・書評

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  •  タイトルの通り、エラリイ・クイーン(『Yの悲劇』『エジプト十字架の秘密』『災厄の町』)、アガサ・クリスティ(『アクロイド殺し』『パディントン発四時五十分』)、コナン・ドイル(『恐怖の谷』)の名作ミステリーのガイドでもあり、英文読解も学べてしまうという本。ネタバレ箇所には目立つ注意喚起がされているので、未読作品があっても安心して読める。
     著者が越前さんなので、クイーン多め。そしてNFT電子書籍付版を購入すると、電子書籍限定コンテンツである越前敏弥×飯城勇三の対談「エラリイ・クイーン 翻訳の極意」が読める。クイーン/越前さん/飯城さんファンなら絶対買いです!(とはいえファンなら、どこかで読んだことあるような話ばかりかもしれないが…)
     英語の本を原書で味わう…そんな楽しみを持つことに憧れはある。好きなクイーン作品だけでも挑戦してみようかと思ったこともある。でもやっぱりそこに時間や労力を割くよりは、日本語でいいからよりたくさんの本を読むほうが良いかなというのが本音だ。本書で、ちょびっとだけそんな憧れを実現できたことは嬉しいが、「まあとうてい無理だな」と思い知る時間でもあった(笑)。ミュージカルナンバーの英語歌詞を覚えるのはどうにかできるのに。音楽の力ってことだろうか。
     クリスティとドイルについても、英文読解だけでなくコラムも充実しており、とても読みたくなる(私は三作品のどれも未読またはさっぱり忘れている)。翻訳されたものを読んでから、今回は飛ばしたネタバレ箇所を読みにまた戻ってこよう。

    • akikobbさん
      なおなおさん、おはようございます♪
      私もその話、いくらでもいけちゃいます笑

      勢い…アクセントや母音・子音の違いが大きいんですかねえ。でもじ...
      なおなおさん、おはようございます♪
      私もその話、いくらでもいけちゃいます笑

      勢い…アクセントや母音・子音の違いが大きいんですかねえ。でもじゃあJ-popはどうですか?アップテンポで勢いのある曲もたくさんありますけど、別に違和感なくないですか?
      童謡にも、元は外国語だったはずだがすっかり日本語で馴染んでしまっている歌とかありますが、どうですか?エーデルワイスとか日本語歌詞のものを学校で歌った(私は)けれども、違和感なくないですか?

      とかとか考えると、日本語訳の歌に感じてしまう“ダサさ”の元は
      ・日本語と英語の特徴の違い
      の他にも
      ・曲調の、合う合わない問題
      ・聞く方の、慣れや愛着の問題
      ・その歌の訳に無理がある
      ・演者に不満がある
      などいろんな要素が絡んでいるような気がします…!
      2023/06/28
    • なおなおさん
      akikobbさん、“ダサさ”の分析をありがとうございます。すごく分かりやすいです。
      私も歌詞の母音や子音も、メロディや演者の歌い方・表現に...
      akikobbさん、“ダサさ”の分析をありがとうございます。すごく分かりやすいです。
      私も歌詞の母音や子音も、メロディや演者の歌い方・表現に大いに関係してくるなと思っていたところです。
      それで、童謡、J-POP、エーデルワイスは確かに違和感ありませんね。
      こうなると私の不満の主な原因は、曲調に合わない、訳に無理がある、そして演者への不満(歌い方や声)、が挙げられ、腑に落ちました^^;
      これからミュージカル観る時に、akikobbさんとのこの会話を思い出し一人可笑しくなりそうです^^;
      ありがとうございました!
      2023/06/28
    • akikobbさん
      なおなおさん
      なんだか偉そうに語っちゃって、お恥ずかしい…
      でもこういう話、好きでして、つい笑。
      私も、子どものころ吹替版で見ていたディズニ...
      なおなおさん
      なんだか偉そうに語っちゃって、お恥ずかしい…
      でもこういう話、好きでして、つい笑。
      私も、子どものころ吹替版で見ていたディズニーアニメを、大きくなってから字幕版で見たら、歌にしろ台詞にしろ声が全然違ってびっくりしたんですよね。吹替の声は大人が子どもを演じてますって感じで、まあそんなもんかと思っていたんですが、原語版の方はあどけない子どもらしい声で、こんなに可愛かったなんて!!と。結局は好き嫌いでしかないんですけどね〜
      こちらこそ、ありがとうございました。
      2023/06/28
  • 2023/6/21

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著者プロフィール

越前 敏弥
1961年生まれ。文芸翻訳者。訳書『世界文学大図鑑』『世界物語大事典』(以上、三省堂)、クイーン『Yの悲劇』、ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(以上、KADOKAWA)、ダウド『ロンドン・アイの謎』、ブラウン『真っ白な嘘』(以上、東京創元社)、ハミルトン『解錠師』(早川書房)、マッキー『ストーリー』(フィルムアート社)など。著書『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(KADOKAWA)、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(早川書房)、『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』(河出書房新社、共著)など。

「2023年 『オリンピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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