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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784160070288
感想・レビュー・書評
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やっと読み終わった。
亡くなられるまで半藤一利さんのことは知らなかった。
半藤さんの戦争体験は描写が細かくとても怖かった。
朝日新聞秘蔵写真も興味深かった。
半藤一利さんの他の本も読んでみたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年の1月に亡くなられた半藤一利さんの、追悼ムック。半藤さんが編集者をやられていた文藝春秋社から発行されている。興味深い記事が多い。
中学や高校の歴史の授業は、受験の関係で、近現代史を、殆ど扱わない。受験勉強でも、近現代史、特に現代史は入試に殆ど出ないので、勉強しない。私の受験時代の話なので大昔のことであるが、少なくとも当時はそうだった。
半藤さんが書かれる歴史書は、逆に近現代史が中心。中でも、日本がなぜ必敗の太平洋戦争に突っ込んでいったのかが、主要なテーマである。半藤さんは、幕末・明治維新まで遡り、何故をクリアにされようとし続ける著作を多く書かれている。それを読んで、私も腑に落ちた。
亡くなられた後、何冊かの本を読み返している。
現代を知るためには歴史を振り返ることも、有効な手段だと、改めて感じる著作ばかりだ。 -
A4の判型で、写真も満載。眺めていると、時を忘れる。しかも冒頭には、半藤氏の最後の原稿(『歴史探偵 忘れ残りの記』のあとがき)の写真。3Bの鉛筆で書いた特徴的な文字と文章がいい。
メインは戦争が中心となる昭和史。半藤一利vs.磯田道史の対談がおもしろい。幕末史がどのように昭和史につながっているのか。それぞれいろんなカードをもっていて、それを切り合う。目ウロコのことも多く語られている。
そして、東京向島の少年時代、東京大空襲、疎開先長岡の中学時代、旧制浦高と東大のボート部時代といった個人史も加わる。昭和史の本という以上に、半藤一利という人間の魅力――体育会系の粘り強さ、編集者としての勘、バランス感覚、センスのよさ――が一冊に凝縮されている。
裏表紙裏は、彼が制作した木版画。ボートを漕ぐ自分たちのいる隅田川の風景を描いている。その完成されたデザインにも息をのむ。 -
星5つに決まっているじゃありませんか!
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2021年2月24日購入。
文藝春秋の作品





