フィッツジェラルド/ヘミングウェイ往復書簡集 日本語版

  • 文藝春秋
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784160080713

感想・レビュー・書評

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  • こんなことも分からないとは、全く失望させてくれるね、とか
    かなり辛辣な表現を使いあっている往復書簡。

    こういうやり取りをしていても、仲が続くというのも
    不思議なものだなと思って読みました。

    良くせっかくの機会を、フィッツジェラルドが酔っぱらって
    台無しにしていたみたいだけど、もっと具体的に
    どんなことをしでかしてたのか、気になった。

    お互い、晩年は寂しい人生(少なくとも片方は自殺しているので)
    を送ったことを考えると、寂しい感覚を覚える内容。

  • 出会って最初の頃の駆け出しのヘミングウェイと、才能あるヘミングウェイを援助しようとするフィッツジェラルドの、ユーモアとウィットに富んだ手紙のやり取りから、徐々にお互いの立場が逆転していくに従い、陽気なやり取りから一転し儀礼的だったり時に攻撃的だったりと、すっかり沈鬱な空気に包まれたやり取りになってしまい、非常に淋しく思った。
    特にフィッツジェラルドの栄枯盛衰ぶりが、作品の質以外にも手紙にまでも表れているとは。
    それでもお互いが交流を断ち切らなかったのは、ヘミングウェイとフィッツジェラルドの2人に共通する脆い部分や破滅的な部分が共感し、お互いがお互いを我が事の様に愛し哀れんでいたからではないかと思う。

  • 両者の立場の逆転と友情が鮮明に焼き付けられている。

    二人とも卓越した言葉の使い手だが、手紙に置いては気軽なやりとりを楽しんでいる。

    下品な単語、くだらない言葉遊びも飛び出す。

  • 購入予定。

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著者プロフィール

1896~1940  1920年、処女長篇『楽園のこちら側』がベストセラーとなり、妻のゼルダと共に時代の寵児ともてはやされるが、華やかな社交と奔放な生活の果てにアルコールに溺れ、失意のうちに死去。『グレート・ギャツビー』『夜はやさし』等長篇数作と数多くの短篇を残した。

「2022年 『最後の大君』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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