Sports Graphic Number PLUS Hero's Moment LONDON 2012 ロンドン五輪永久保存版

• 文藝春秋 (2012年8月23日発売)

感想・レビュー・書評

[warm-heartedさんのレビュー · 2012年8月24日]

スポーツ誌らしからぬ
ストロベリーミルクのような甘い色の表紙が目を引く。
そこにこの甘さとは対照的な、
髪の毛一本まで神経を張り巡らせているかのような
内村選手の力強さ。
読むしかないぢゃん！
一瞬の表情を捉えた写真に再びぐっときて、
インタビューを読んでさらに涙。
福原選手のところは感慨深かった。
第一線で活躍してきたスプリンターからの目線から語られる、
為末さんが陸上短距離についての感想は
読み応えがあってかなりイイ。
トラック競技に思い入れがある人間としては非常に興味深い。
高橋尚子さんのロンドンダイアリーは
彼女のアスリートとしての“優しさ”がにじみ出ていていい記事。
ご自身の持っていたORを塗り替えてくれた事が嬉しかったと
語るのは、本当に競技を愛しているからこそ出てくる言葉だなぁ。
彼女の人間としての大きさがすごいなぁと思う。

巻末のDaily Numberはユーモアもありつつ、
全種目のメダリスト＆日本選手の結果があって〆としてGood。