NumberPLUS 完全保存版 東京オリンピック2020 輝きの記憶。 (Sports Graphic Number PLUS)
- 文藝春秋 (2021年8月24日発売)


- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784160082540
感想・レビュー・書評
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2020東京五輪総集編のNumber PLUS。
いろいろとハード面でケチのついた大会だったですが、アスリートの活躍には素直に感動でした。この両面があったということを、後世に伝えていくべきでしょうね。
女子サッカーが一番残念だったかなぁ。というよりも、サッカーは男女ともに、最後まで監督の手腕というものが見えなかった気がするなぁ。特にカタールW杯予選が始まっている2021.10現在としては、余計にそう思う。
男子も女子も、監督の手腕ありきでなく、選手の自主性というか現場の判断ありきで戦ってゆこう、という長期目標を立てているのかなぁ、やはり。
それは理想系の一つであるのだけども、実行するにはチームの根底にある戦術がないと難しいのではないのでしょうか。基礎があればこその即興だと思うので、それが確立できていない今では、実力以上のものは出せないと思います。
個々の監督で戦術が変わるのは当然なのだけど、同じ戦術を踏襲できる・同流の監督を引き継ぐことで、結果を残し続けることが、確立してゆく道なのかなと思います。
ハリル解任、急遽西野就任という流れで、構築には逆風だったのかな。コーチからの昇進で監督森保というのはいい流れかな、と思ったのですが。ペトロビッチ・森保の流れで、広島の時代を作ったのは確かだし。西野の時間がほぼなかったのも痛いし、もっというならアギーレが、ああいう形で解任になってしまったのも痛いのか。
ザックも就任には時間かかったなぁ。最初のアルゼンチン戦は、監督代行で原だった記憶。
なんだか、監督人事下手じゃないか。なでしこも、結果的に佐々木から高倉への移行がまずかったという面はあると思います。
戦術家とモチベーターが監督にはあると思うけど、まだ日本にはモチベーターは早いのではないか。もちろん、その両輪が備わってこその監督業だし、あくまでどちらかの面が色濃く出ているという話ですけどね。
五輪の話してないな。ちょっと感想を書く時期を逸したかな。
女子バスケが一番興奮しました。まさか、日本が決勝に進むとは。決勝はねぇ。あんだけインサイドゴリゴリにこられたら、体格で劣る日本はキッツイ。だって、ゴール下にシャックがいるんだもの。あれはしんどい。
ただ、日本が進むべき道というのは見えました。その上で、銀メダルという結果もついてきた。嬉しかったなぁ。男子バスケが、まあ予想通りだったので余計にね。
体操で内村、競泳で瀬戸とメダル候補が予選落ち。長く競技を牽引していた選手が、結果のこせず波乱となりましたが、新たな世代への切り替わりなんでしょう。残酷ではあるけど。陸上リレーも。
個人でも競技全体でも、挫折や栄光を繰り返して、頂点へ挑み続ける物語が感動を呼ぶと思っています。
見続ける楽しみはそこにある。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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