61人が書き残す 政治家橋本龍太郎

政治

• 文藝春秋 (2012年5月16日発売)

感想・レビュー・書評

[aoki0104さんの感想 · 2013年5月22日]

追悼集を読む醍醐味は、二つある。一つは、寄稿した人々がどういった社会的背景をもった人物であるかがわかること。もう一つは、外野から見ていると故人と近しいと思われた人が追悼文を寄稿していないことの意味について考えること。前者は、いうまでもなく故人の人脈の傾向を知ることにつながる。後者は、うまくその意味を表現することができないのだが、人間関係の複雑さの妙味とでも言おうか、そんなものを感じることができる。本書は、そんな私の好奇心を十分に満たしてくれる内容だった。