ラーゲリ〈収容所から来た遺書〉 (文春現代史C)

  • 文藝春秋 (2022年7月12日発売)
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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784160901254

作品紹介・あらすじ

二宮和也主演で映画化!奇跡の実話をコミカライズ

シベリア抑留中に死んだ仲間の遺書を、厳しい監視網をかい潜り、驚嘆すべき方法で日本へ持ち帰った男たちがいた。勇気と知性の物語。

「ダモイ(帰国)の日は必ず来ます」元一等兵、山本幡男はシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で死と隣り合わせの日々を送りながらも希望を捨てず、仲間を励まし続けました。

しかし、過酷な捕虜生活が山本の体を蝕みます。死期を悟った山本は4通の遺書を記し、日本の家族に届けるようにと遺言し、息を引き取ります。

ラーゲリでは、文字を書き残すことはスパイ行為として厳禁され、帰国する時も紙一枚持ち出すことは許されませんでした。しかし、仲間たちは驚くべき方法で山本の遺書を日本へと持ち帰り、終戦から12年後に遺族のもとへと届けたのです。一体、どうやって……!?

1990年に大宅賞を受賞した原作は、現在も版を重ねる傑作ノンフィクション。極寒、飢餓、重労働に屈しなかった男たちの勇気と知性の物語は、戦争を知らない世代にも感動を与え続けています。

今冬には「ラーゲリより愛を込めて」として映画公開も決定。主演は「硫黄島からの手紙」の二宮和也。映画とのメディアミックスにより、より幅広い読者に届けられればと考えています。

文春マルシェ特選「渋皮栗の甘納豆」が当たるプレゼントキャンペーンも実施中(詳しくは帯文を参照)。

感想・レビュー・書評

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  • 映画化されて気になってた作品
    まさかの実話だとは…

    なんとなくシベリア抑留の話は知ってたが詳しく知らなかったので、この漫画で深く知った

    極寒の中の重労働で食事も満足に与えられず飢餓とも戦い…
    よく戻って来れたなと思う

    戦争が終わっても帰って来れない日々
    本人も家族も、1日1日がすごく長く感じただろーに

    遺書を暗記して、皆が届けるとかすごい
    忘れる人がいたのは、残念すぎる…

  • ノンフィクション作家・辺見じゅん(1939-2011)さん原作『収容所から来た遺書』のコミック版。〝「ダモイ(帰国)の日は必ず来ます」・・・元一等兵山本幡男はシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で死と隣り合わせの日々を送りながらも希望を捨てず、仲間を励まし続けた。しかし、過酷な捕虜生活が山本の体を蝕む。死期を悟った山本は4通の遺書を記し、日本の家族に届けるようにと遺言し、息を引き取る・・・〟山本幡男の遺書を記憶し、日本に持ち帰り遺族に届けた仲間たちの心意気に深い感動を覚える。

  • 漫画じゃん、と侮れない涙がある。収容所の空気感を伝えるための漫画だと思って軽めに読み始めるときちんと泣かしてくれる

  • これはノンフィクションなのか・・戦争の悲惨さとその頃の日本人の強さがよくわかる。
    戦争はとにかくだめ。絶対してはならない。

  • 記憶によって紡がれた物語。
    置かれた場所で咲きなさい、ではないけれど…でもいつまでもここにいるつもりはなくて、すべてはいつか帰るために。
    それだけを願って。
    でも大事なんだよ、文化的活動。
    心の豊かさ。
    それを無くしてしまうと全てが荒んでしまう。

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著者プロフィール

1969年愛知県生まれ。漫画家、イラストレーター。1995年雑誌『ガロ』でデビュー。著書に『ブレーメン』『女の生き方シリーズ』『日本の実話』、松尾スズキとの共著『読んだはしからすぐ腐る!』『ニャ夢ウェイ』、原作を務めた『金の靴銀の魚』(作画・市川ラク)などがある。俳優として舞台、ドラマ、CMにも出演。出演作にNHK連続ドラマ小説『半分、青い。』などがある。著作『久生十蘭漫画集 予言・姦』が第21回文化庁メディア芸術祭【審査委員会推薦作品】に選出された。

「2019年 『さよならお婆ちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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