夏草の賦

  • 文藝春秋 (1968年1月18日発売)
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本 ・本 (327ページ) / ISBN・EAN: 9784163005706

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎記念館に訪問した記念に。

  • 織田家に仕える斎藤内蔵之助利三の妹・菜々に持ちかけられた縁談は、海を越えた四国・土佐の武将、長曾我部元親との縁談だった。元親は菜々との縁談は「英雄豪傑の血が欲しかった」という。
    臆病ゆえの知恵。緻密な戦略を立て時に武力で時に知力で四国を征服したが・・・

    初司馬先生でした。正直読みやすい文章と馴染みのよさにびっくり。これが、司馬先生の人気の一つなのね、と、とても納得いたしました。歴史ものは読まないわけではないのですが、ちょっと偏りがあるのです(苦笑)
    読みやすい感覚は、例えるなら赤川次郎作品のような感じでしょうか。とても文体が丁寧でかつシンプル。だからといって歴史という深さは損なっていないのです。さすがってこういう感じかなと思いました。
    物語は、歴史ものですから、「ああ、長曾我部ってこういう人生だったのね」って素直に納得。知識として知ってはいたけど、詳細は知らなかったので、まさにお勉強途中、一条家とのやりとりは腹抱えて笑いましたけどね下巻、信親のくだりは号泣仕方のないとと思うのですが、人生やら運命ってもうどうしようもないですね。実在の人物ならなおさらです

  • 天下統一を夢に四国を駆け回った長宗我部元親。
    四国を統一した途端、中央で政権を持った秀吉によって四国征伐がなされ領土を土佐一国に減らされてしまう。
    秀吉に拝謁するため上洛するが、今まで京に強い憧れを持ちながらしかし自分がその地を踏むのは天下を統一したその時であると信じていた元親には辛く悔しいものだったはず。
    10.01.17

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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