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- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163011905
感想・レビュー・書評
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娯楽作品であっても、読後「あー面白かった、読んで良かった」と思えて、満足感を覚えられたものは沢山ある。しかし、本書のような「本物」に出会うと、満足感と共に心が震える。3つの短編、どれも心が震えた、出会って良かった本。
無駄のない文体。淡々と日常を描いている。その中から、深い所での人の心の動きが浮き上がって素晴らしい。会話が多いが、それ故に行間に漂う空気が現実的だ。景色の描写も良い。
私は特に「雪間」がとても好きだった。どの作品も、何故作者が若い年齢で書けたのだろうか、と驚く。若い頃の作者の作品をもっと読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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著者プロフィール
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