隠し剣秋風抄

  • 文藝春秋 (1981年2月10日発売)
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  • 本 ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163063102

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  • 1981(昭和56)年第一刷、文藝春秋の単行本。9編。剣豪ものだが、ほとんどの話に女性が絡み、そして女運がない人ばかり。最後は仇敵を討ち果たすが、ちょっとコミカルな点がある。この作者らしく、というべきか、「剣豪」である、またはあったことが主人公にとって生きづらくしていることは共通している。その点他の武家物と共通した作風と感じた。

    収録作:『酒乱剣石割り』、『汚名剣双燕』、『女難剣雷切り』、『陽狂剣かげろう』、『偏屈剣蟇ノ舌』、『好色剣流水』、『暗黒剣千鳥』、『孤立剣残月』、『盲目剣谺返し』、あとがき:「あとがき」(昭和56年1月)藤沢周平、初出:すべて「オール讀物」、酒乱剣 53年7月、汚名剣 53年9月、女難剣 53年12月、陽狂剣 54年3月、偏屈剣 54年6月、好色剣 54年9月、暗黒剣 54年12月、孤立剣 55年3月、盲目剣 55年7月、

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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