穢土荘厳 (上)

  • 文藝春秋 (1986年5月20日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784163089805

感想・レビュー・書評

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  • 大仏建立に突き進む聖武天皇に思わず同情してしまいました。飢饉や大地震、流行病などの天災と、長屋王の変、藤原広嗣の乱などの叛乱。この事態に聖武天皇はどれほど怯えたか。仏にすがる以外道がみえない彼の心情に涙しました。
    それから、藤原家一族の期待を背負う光明子の描写がよかったです。きっと資料などはほとんどなく、作家の想像なのでしょうが、すごく説得力のある容貌・性格に感じました。

  • ~帯より~

    華やかに咲き誇る天平の文化の陰で、
    熾烈で重大なドラマが進行していた。

    蘇我氏の血を受け継いだ持統、元明、元正ら女帝が築いてきた勢力に対して、
    光明子を皇室に送り入れた宇合を中心とする藤原氏が
    政権を奪取しようと猛然と起ち上がったのである。

    それはまず最大の政敵・長屋王への襲撃から火蓋を切り、
    事態は血を血で洗う凄惨な抗争へと、
    一気に燃え上がってゆく……。

  • 途中で挫折

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著者プロフィール

杉本 苑子(すぎもと・そのこ):1925年東京都生まれ。52年「燐の譜」で『サンデー毎日』大衆文芸賞入選。62年『孤愁の岸』で直木賞を受賞、77年『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞、86年『穢土荘厳』で女流文学賞受賞。87年紫綬褒章、2002年菊池寛賞・文化勲章。著書に『春日局』『冬の蝉』『冥府回廊』『女人古寺巡礼』など。17年逝去。


「2024年 『大江戸綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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