キャッツアイころがった

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163091402

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  • 第4回サントリーミステリ大賞受賞作。

    滋賀の余呉湖で顔をつぶされ、指先を切断された死体が発見される。
    その死体の胃の中からキャッツアイとよばれる宝石が見つかる。
    顔をつぶされ、指紋がないことで身元捜査は難航する。

    その数日後、京都で美大生・村山光行が毒殺され、口の中からキャッツアイがまたもや発見される。
    また大阪でも睡眠薬で眠らされ、路上で凍死した日雇い労働者の口からキャッツアイが・・・

    事件の真相を突き止めようと、村山の美大生のクラスメートが、村山が殺害される前に旅行したインドに鍵があると思い、インドへ行きヒントをつかんで、警察を煙に巻きながら事件の真相に肉迫していく。

    警察は各府県警が牽制しながら、別ルートで事件に迫っていく。

    事件は宝石密輸に関する裏の部分が絡んでいた。


    女子大生が状況証拠、警察が物的証拠を集めていく感じでしょうか。

    ある業界の裏の部分を、上手く犯罪に絡めて描く黒川作品の色はよく出ていると思いました。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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