妖盗S79号

  • 文藝春秋 (1987年7月15日発売)
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感想 : 7
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784163097107

みんなの感想まとめ

軽妙な会話とユーモアに満ちた怪盗ものが展開され、読者を楽しませる作品。東郷と二宮のコンビは、様々な人物とのやり取りを通じて、軽快なストーリーを織り成しながらも、窃盗というテーマに対する深い考察が随所に...

感想・レビュー・書評

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  •  アワツマによる怪盗もの!怪盗といえばアルセーヌ・ルパンだが、私はあまりそちらには馴染みがなく、私にとって怪盗といえば、泡坂さんのエッセイで知った、エドワード・D・ホック『怪盗ニック』。東京創元社から出ている全六巻を二〇二三年に読んだところだ。
     ニックは、ホックの死去とともにシリーズが終わってしまった。アルセーヌ・ルパンも、聞くところによると「完結編」と明確に銘打った話はないらしい。S79号(えすしちじゅうくごう、と江戸風に歯切れよく読みます)シリーズは、きちんと完結している。だから怪盗ものの完結というものを私は始めて読んだ。
     完結編のタイトルが「東郷警視の花道」であることからもわかるように、怪盗を追う側である東郷・二宮コンビを語りの中心に置いたシリーズだった。ふたりの振り回されっぷりはおもしろおかしく(…といっても二宮は、S79号にではなく東郷に振り回されているし、東郷も、S79号が振り回しているというよりは勝手に空回っているだけの感がある)、各話に登場する人物たちとの軽妙な会話も楽しいが、最後、本当の盗人は誰なのか、というテーマがしみじみと語られるところは真面目な見どころ。窃盗という罪に対する泡坂さんの見解がうかがえる。

    • たださん
      この本、ブクログのあなたへのおすすめで見たような気がします!
      おそらくリニューアル版かと思いますが、こちらのオリジナルの表紙も味があっていい...
      この本、ブクログのあなたへのおすすめで見たような気がします!
      おそらくリニューアル版かと思いますが、こちらのオリジナルの表紙も味があっていいですね。

      泡坂さんの怪盗もの、面白そうですね(^^)
      人情味と真面目さが共存しているようで。
      今、小説読むペースが週に1冊ほどである上に同じ作家さんを続けて読みたいのもありまして、どんどん読みたいものが溜まっていく一方ですが、これはいつか読むと思います。
      2025/06/30
    • akikobbさん
      ぜひぜひ!いつかたださんの感想を読めるのを楽しみにしています。
      私は米澤穂信さんのブックガイドで知ったのだったと思います(たぶん…)。
      笑え...
      ぜひぜひ!いつかたださんの感想を読めるのを楽しみにしています。
      私は米澤穂信さんのブックガイドで知ったのだったと思います(たぶん…)。
      笑えるだけでなく、考えさせられるところもあり、読み応えありました。
      2025/06/30
  • 初めて作者のもの読みました。
    意外と軽い文章でした、割と洒脱な。ちょっと、いやだいぶ違うけど、怪盗クイーンみたいな夢のある。
    東郷さんと二宮さんが頑張っており。色々と無駄においしい設定の二宮さん。いや、もう彼の家の税金の方が気になってしょうがなかったですが、最後はどうにかなったようでよかったよかった。

  • 泡坂らしいトリック短編集。

    なのにちゃんと短編の最後に妖怪は双子・泥棒する理由、泥棒の引退などのオチがあり、もうこれでラストとはっきり分かる。ストーリーとしては、東郷警部が少し姑ちっくで可笑しいが、他に愛すべきキャラクターがみつからないのが残念。

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/1818700.html)
    (収録作品)ルビーは火/生きていた化石/サファイアの空/庚申丸異聞/黄色いヤグルマソウ/メビウス美術館/癸酉組一二九五三七番/黒鷺の茶碗/南畝の幽霊/檜毛寺の観音像/S79号の逮捕/東郷警視の花道

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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