- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163099606
作品紹介・あらすじ
その夏、少女は初めて、大人の秘密にふれた。生きることのはかなさと、哀しみを知った。芥川賞受賞。
感想・レビュー・書評
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芥川賞作品ということで読んだが、面白いという感じの小説ではない。
でもつい最後まで読んでしまった。面白いという感じではないが、面白くないというわけでもない。芥川賞作品ということで、そうなのかよくわからないが、最後まで読んでしまった。どこか実体験に基づいた小説なのだろうと思う。芥川賞全集14に収録されていた。少し心惹かれるような、感動はあったと思う。 -
3.66/89
内容(「BOOK」データベースより)
『その夏、少女は初めて、大人の秘密にふれた。生きることのはかなさと、哀しみを知った。芥川賞受賞。』
『鍋の中』
著者:村田 喜代子(むらた きよこ)
出版社 : 文藝春秋
ハードカバー : 235ページ
受賞:1987年上半期 第97回芥川賞受賞
外国語訳
French『Le Chaudron』
Romanian『Ceaunul』 -
『鍋の中』は、黒澤明の『八月の狂想曲』の元ネタになった作品。映画はかなり昔にみたのですが、映画も再びみたくなりました。
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現代と昔話の世界をつなぐお婆さん。味噌汁の描写、過去のエピソードと子供たちの微妙な関係を繋げる展開は素晴らしい。同録の水中の声、熱愛、同盟、すべて良かった。鍋の中はいつか再読したい。
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1987上半期 芥川賞
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ハワイへ渡りパイナップル農園をひらいたらしいおばあさんの息子から、突然手紙が届き、おばあさんの子どもたちがハワイへ行く。その夏休みの間、彼らの子どもたち、つまりおばあさんの孫たちがおばあさんの家に集まり、織りなす物語。
八十歳のおばあさんから、孫のたみちゃん(私)へ告げられる、予想外の真実。実はわたしは今の親の実の娘ではなかった?!
ショックを受ける私ですが……
素直な文章ですらすら読めます。
昔のひとは兄弟が多くて、たしかに十人以上いれば、ひとりくらい忘れたって仕方ないかなという気がしてきます……
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にゃんくの本『果てしなく暗い闇と黄金にかがやく満月の物語』より
(あらすじ)
七歳になるリーベリの元に、或る日、継母のケイとその娘ミミがやって来ます。継母に虐められ、リーベリは学校にも通えず、幼い頃から働かされ、友達すらいなくなります。
リーベリの心の拠り所は、亡くなったママ・ジュリアが遺してくれた魔法の教科書だけ。リーベリは毎日魔法の勉強をし、早く大人になり自由な生活を送れる日が来ることを夢見る毎日です。
成長したリーベリの唯一の仲間はぬいぐるみやカラスだけです。
或る日、そんなリーベリは、海岸にひとり男が倒れているのを見つけますが……。
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何十年も過去の記憶は、おばあさんの脳の中でどんな形におさまっているのか。靄か霧がたちこめているのか。そう、縁者の人物像も虚実の境もみわけがつかなくなっている。著者は脳を鍋に例え、その中の記憶という具は年をとるほどに煮崩れてしまうという、人間の悲しい定めを語っているのだろう。
ありがとうございます♪