マリコ/マリキータ

  • 文藝春秋 (1990年1月1日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163118901

感想・レビュー・書評

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  • 大昔読んだものの再読。昔は「梯子の森と滑空する兄」と「帰ってきた男」を何度も読み返すお気に入り作品だったが、今回読み返したところ、「アップリンク」がおもしろかった。会話に挟み込まれる理系うんちくも興味深いし、多様性を肯定する姿勢、自然との調和を取る生き方など正に先見的である。しかしどれも読み応えのある良い短編集。少しも古びていない。80

  • 二千七年七月、今まで読んだことのない作家を開拓しようということで、とりあえず解説から攻めてみよう。短編集。解説:江國香織
    June.30th.2007

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416311890X/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://blog12.fc2.com/image/noimage.gif" border="0" alt="マリコ/マリキータ"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/416311890X/yorimichikan-22" target="_blank"> マリコ/マリキータ</a><br>池澤 夏樹 (1990/07)<br>文芸春秋<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416311890X/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>南の島、異国の子供たちと暮らすマリコ。
    研究者の僕に日本を脱け出し、彼女を追う生き方ができるだろうか(「マリコ/マリキータ」)?前人未踏の遺跡を探検した僕とピエールは、静謐のなか忘我の日々を過ごした。
    でも僕には、そこにとどまり現世と訣別する道は選べなかった(「帰ってきた男」)。
    夜に混じり合う情熱の記憶。
    肌にしみわたる旅の芳香。
    深く澄んだ水の味わい、5篇の珠玉の短篇集。</strong></p></blockquote>
    表題作のほか、「梯子の森と滑空する兄」「アップリンク」「冒険」「帰ってきた男」
    本能的なのか、哲学的なのか、どちらでもないのか、どちらもなのか。簡単には判断できないような趣の物語たちである。
    奔放で伸びやかだと思えば、裡に篭ったように静まり返り、めらめらと燃えるかと思うと、漣ひとつ立たない湖面のようにしんとする。
    そして、ある一点かと思えば 拡散して覆い尽くし全体になる。
    とらえどころがないのにとらわれてしまうような物語たちだった。</font>

  •  「帰ってきた男」が面白かった。最後の一文がこわい。ぞっとする。すごいものを読んでしまった感じがする。

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著者プロフィール

1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他の著書に『カデナ』『砂浜に坐り込んだ船』『キトラ・ボックス』など。

「2020年 『【一括購入特典つき】池澤夏樹=個人編集 日本文学全集【全30巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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