恋文心中 御宿かわせみ

  • 文藝春秋 (1990年11月29日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163122007

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  • 御宿かわせみシリーズ。雪女郎・浅草天文台の怪・恋文心中・わかれ橋・祝言・お富士さんの蛇・八朔の雪・浮世小路の女。
    女の度胸があっ晴れな「恋文心中」、るいと東吾がついに夫婦となる「祝言」、東吾の愛妻ぶりが微笑ましい「八朔の雪」、記憶違いが生み出す「浮世小路の女」など。
    メインキャストたちはもちろん、各章のキャラクターが個性的で際立っている。愛憎の比重がより物語を印象深いものにしている。八朔篇にしろ恋文篇にしろ、哀しい死が時代背景と共に情緒があって、幸せになれたるいと東吾の今までの一歩一歩が、よく辛抱したなぁと比べて思う。

  • 御宿かわせみシリーズ。幕末が東吾の生活に影響を与え始めた。ついに役付となり、るいと祝言。これからは単純な江戸時代市井捕物帳とはいかなくなるんだろうなぁ。やはり人情が絡む作品に魅かれ、後半の「祝言」「八朔の雪」「浮世小路の女」が良かった。もう、このシリーズはとことん付き合います。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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