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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163122809
感想・レビュー・書評
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いよいよ、日本側の父親の方も描かれ、父と子の距離が縮まる。
それにしても、戦争体験者とその下の世代での中国への接し方の違いが際立つことに今更ながら驚かされる。
それと同時に、文化大革命後も秘密主義を貫く中国の姿に現代中国が戻りつつあるように思えて、背筋が冷たくなる。また、日本政府の残留孤児への対応には、今の政府の沖縄への対応に似たものを感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冤罪がはれた陸一心の企業人としての成功をとおして日中の戦後の復興プロセスが緻密に描写されている。思想が違う中 仕事の考え方も異なり 思う用に進まないのは今も同じ。
中国残留孤児としての気持ちの変化も微妙にでてきた。残留孤児の問題や日中プロジェクトのクライマックスはどんな結末に! -
だんだん面白くなってきました。
感想は下巻で。 -
下巻にて
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2009/2/22開始
2009/2/28読了 -
悲しさと優しさが共存しているような話の展開は、涙なしには読み進めることができません。日中戦争、文化大革命、日中国交正常化といった歴史の流れに翻弄される人々…、まさに「壮大な叙事詩」という形容がぴったりです。NHKのドラマも良かった〜。養父・陸徳志の名前の通りの慈悲深さに、僕はかなり感銘を受けたものです。
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日本がどれほどに中国という国に怨まれてきたかは、日本がしてきたことから想像できてはいたが、直接それを受け止めなければならなかった中国残留孤児は悲運としか言いようがなく、日本政府にはきちんと責任を取り、彼らを早く救い出して欲しかった。
著者プロフィール
山崎豊子の作品





