ハマボウフウの花や風

  • 文藝春秋 (1991年1月1日発売)
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感想 : 4
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  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163127705

感想・レビュー・書評

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  • 「倉庫作業員」は山田洋次監督の映画「息子」の原作。椎名さん自身が後書きで書いているように、全体にアルバイト経験小説集という雰囲気でした。

  • 映画 息子 の原作、倉庫作業員を含む短編集。
    学生時代の友人が 同著者が好きで 映画と原作の違いを話してくれたことを思い出して読んでみた。
    この原作を読んで あの映画を作るって山田洋次監督って流石。
    かなり前の時代を描いている筈なのに古臭さを全く感じなかったのは 本のタイトルと同じ短編にあったように 自分が今まで生きた中で 自分の好きな時代に書かれた本だからなのかな。
    君のご長男は君への敬意をちゃんと表現出来る立派な高校生なのだそうです。
     素敵な親子関係なのでしょうね。
     君や皆んなと過ごした時間とか こうしておすすめしてくれた本を読んで 得たものは 確実に自分を形成してくれています。ありがとうね。

  • いい具合に働けている時の充実した気分が感じられました。さわやか。
    あとなんかいい感じにちょっと悲しくなります。

  • 手当たり次第に椎名さんを読んでるけど、これはSFともエッセーとも違って、温かい普通の小説。エッセーに書かれていた実話とリンクする部分があって、小説にも一部真実があるからこそ面白いんだろうなと思った。表題作も、主人公がいつもメッセンジャーで、この波乱万丈を経た友情が続いているのって温かいし、「倉庫作業員」のほんわりした幸せも温かい。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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