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- 本 ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163133201
感想・レビュー・書評
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江國香織さんが紹介していた本のひとつ。夫婦、男女の16の物語が収められている。すぐに男性と交わりを持ってしまう女性や愛人をもつ女性がなぜかとても魅力的に描き出されてしまう不思議な作品だった。
表題作よりも「戸口の皿」が衝撃的。シニョーラ・ブルラの無意識に繰り広げられる妖艶さがなんともいえない。
「高速道路で」の2人の雰囲気も好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは著者の最晩年の短編集である。アルベルト・モラヴィアはイタリアの著名な作家で、1907年に生まれ、90年に82歳で死んだ。『無関心な人びと』『軽蔑』などの長編は、わが国でもよく知られている。
モラヴィアは好んで性の問題を扱う。なかでもとくに、男から見た、女の心理的な不可思議さを描く。モラヴィアの世界では、女の行動は究極的には不可知である。したがってそこでは、男は受動的、分析的な存在として置かれ、女が積極的に行動することになる。
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著者プロフィール
アルベルト・モラヴィアの作品





