マディソン郡の橋

著者 : ロバート・ジェームズウォラー 村松潔

• 文藝春秋 (1993年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

橋の写真を撮りに来た男と、アイオワ州マディソン郡の農夫の若い妻。ふたりの愛は、時間の残酷さと、人の心の頼りなさにうちかった。

感想・レビュー・書評

[英語ワクワクさんの感想 · 2021年11月12日]

忘れられない人がいる
もしあの時ああしていれば・・・と考える
でも、その人と一緒になっていたら、記憶のなかのその人は別人になってしまったかもしれない
だから一緒にならないほうがよかったのかーー

ある程度の年齢を重ねてから過去を振り返えれば
叶わなかったが故に、美化されて保存された思い出に酔うこともあるだろう

どうにもならないこと
でも確かに存在したできごと
それが本書には描かれていた

再読しながら同書を原作にした映画のシーンを思い出した
その記憶も美化されているのだろうけど
せつなかった
美しかった
はかなかった

[shilvioさんの感想 · 2021年9月2日]

※友人からプレゼント
　2007.10.7売却済み

[クリエイティブ司書さんの感想 · 2020年5月12日]

「世間」と「運命」との激しい軋みあいが、米国中西部の自然にたゆとう男女の恋愛として描かれている。
「君へと堕ちていく」ということばの重みは、一度でも世間に挑む恋愛を経験したものでないと掴みえないだろう。その意味では、どんな哀しみも無駄ではないのだ。
ユークリッドの平行線を引き合いに出した終末部では、出逢うはずのなかった（禁断の）恋の可能性を詠いあげている。詩的で、強く、猛々しい。それでいて淋しい。そんな男の横顔を、覗いてみてはいかがだろうか、

[llionnohanaさんの感想 · 2020年3月24日]

あまり記憶がないが、思春期の頃読んで、こんなに愛ってすごい強いものなのだなと感心を覚えた。切ないし全てうまくいったから幸せや愛を感じるわけではないのだと思った。

[会津大学情報センター（附属図書館）さんの感想 · 2019年2月4日]

[展示]平成のベストセラー本特集：マディソン郡の橋 / ロバート・ジェームズ・ウォラー著 ; 村松潔訳

[reinouさんの感想 · 2017年1月4日]

男は、このような恋愛を下敷きに別の恋を探し求める。女は、このような恋愛を想い出に日々の生活を別の男と営む……

[cherry00さんの感想 · 2015年11月2日]

不思議な物語だった。内容的には情熱的な恋愛もの。でも、そのことを子どもに告白したフランチェスカもかっこいいと思ったし、フランチェスカを想うロバート・キンケイドもかっこよかった。

[よだきんぼさんの感想 · 2015年10月10日]

'94当時の読書メモより。

ロバート･キンケイド。彼が撮った写真が見たい。

[★☆★さんの感想 · 2015年1月4日]

全く内容を知らずに読み始めました。
ひとりの男性と女性との恋愛模様。
恋愛系の話は普段読みませんが、実話をもとにしており
大いに感動しました。
お互い好意をもっていたとしても、結ばれない恋。
とても切ないです。。。

[hu-tarouさんの感想 · 2014年4月10日]

この小説は、著者にある人物からの接触によって物語が始まります。
その後の取材を通して解った事を元にして書かれたものです。