あったとさ

  • 文藝春秋 (1993年1月1日発売)
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本 ・本 (290ページ) / ISBN・EAN: 9784163138800

感想・レビュー・書評

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  • (2016/3/6読了)
    多分初めましての作家さん。あるブログの読書感想を読んで、興味が湧いたので借りてみた。5話収録の短編集。「くしゃみ」以外は古本屋が登場している。。。「くしゃみ」にはでてないよなぁ。。。タイトルよ「あったとさ」は最後に収録されている。時代は、昭和初期? 時代物ではないけれど、現代物のように今ひとつ入り込めず。
    忘れていた日本語がたくさん出てきて、自分の語彙のなさを痛感するとともに、日本語の素晴らしさを感じた。

    (内容)
    通称「枠屋」。新聞の死亡欄から客をみつくろい蔵書を買いしめる、ちょっと怪しい古書商人。訃報に接し哀傷にたえません云々、と遺族あて毛筆でしたためるが、むろん故人との交友なんてありはしない。ある日、北の端れの遺族から蔵書処分の依頼状。招じ入れられた故人の書斎は、なんと、座敷牢ではないか。直木賞受賞第1作。

    (目次)
    背広
    冬至の旅
    いちにのさん
    お百度
    くしゃみ
    あったとさ

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著者プロフィール

出久根 達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。73年から東京・高円寺で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2024年 『本の身の上ばなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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