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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784163142807
感想・レビュー・書評
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<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163142800/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://homepage3.nifty.com/flat_m3/f/noimage.gif" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
<br clear="left">
<b>耳を貸しなさい!!
出版社へのお叱りの手紙、テレビ局への抗議の電話、
有名人宅への押しかけ、世の中無名の発言したい人ばかり。
そんな人間の姿をユーモラスに描く長篇小説
どんな人間でも、己の意を世界に対して投影したいと、発言欲を持っている。
なのに、発言の権利というものは、万人に公平には配られていない。
金持ちと貧乏人がいるのと同じように、発言権ありの人間となしの人間
とに分けられている。自分の発言を世に投げかけることのできない人
・・・・・満足できない人は、何らかの方法で、小言をつぶやき始めるのだ。
そしていつのまにか、そういう活動自体が生きがいになってしまう
ような人すらいる。(本文より)</b> (帯より)
<ruby>番匠<rp>(</rp><rt>ばんしょう</rt><rp>)</rp></ruby>靖之は、乞われるままに雑誌などに雑文を書くことで暮らしを立てている ノンフィクション・ライターである。出版社の編集者との雑談の中で、お叱りの手紙を送りつけてくれる読者たちのことに興味を持ち、これから書いてみたいと思っている小説の題材になるかもしれない、と会いに行く。
自分の意見を発言する、とはそもそもどういうことなのか、考えれば考えるほど迷路に迷い込む心地になり、番匠の筆は滞りがちになるのだが。
まったく考えるほどに堂々巡りに陥りそうである。
ここにこうして本の感想などを書いていること自体、発言欲の押し付けに違いないのだから。著者はまったく痛いところを突いてくるものである。 -
相変わらず。
著者プロフィール
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