- 本 ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163144702
感想・レビュー・書評
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自伝的小説とはどこまでが自伝なのだろう、と読み進める。帯には、著者を切々と投影した待望の秀作、とある。
書店を営む母、昭江40歳のときの子、史子。昭江は小説家になるのが夢だった。
本屋の娘に生まれた史子の、本屋さんあるあるの所が面白かった。昔流行った週刊誌とか、本屋さん事情が。。
地味でさえない史子だったが、本が大好きで誰よりも長けていた。奥手な史子は、本を読むことで男を知り、想像の中で男と関係し、書くことで男を愛した。
史子が書いた、性の体験手記が入選し、小説家への道が開けてくる。史子は、生娘だったが、想像で書いたものが。。
ある章からは、著者とちょっと違う・・と思ったら読む気がちょっと失せてきた。が、面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『本を読む女』読了後、読みたくなったのがこちら。『本を読む女』はご母堂の半生をモデルとしたもの。本書は著者自身をモデルとしている。才媛と謳われた母への屈折した憧れを原動力に変え、有名作家としての人生を切り開いていく。物語は途上で終わるが、劣等感も嫉妬心も巧く使えば成功者への道は開けるものだと信じさせてくれる強さの宿る作品だ。
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初、林真理子さん。
いやあ、文学少女、こわい!(笑)
ある意味ぞっとしますね。
でも、すごくよくわかってしまう。
うーんわかってしまう悲しさ。(笑)
こういう話、好物です。
でも、あらすじを見て期待したほどは、
おもしろくなかったような気がする。
あー忘れてしまった! -
奥手な娘史子は、本を読むことで男を知り、想像の中で男と関係し、書くことで現実に男を愛した。著者の告白にも似た、自伝的短篇集
著者プロフィール
林真理子の作品





