ニードフル・シングス 上

  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163147802

作品紹介・あらすじ

ゴーントさんがこの商売をはじめたのは、何年も何年も昔のことだった。ヨーロッパでペストが猛威をふるい、死体を運ぶ荷車がごろごろ走りまわっていたとき、彼は馬車を駆って、町から町へ、国から国へと大忙しだった。時代は変わった。客の顔も変化した。しかし、なにかに飢えている人間の顔はいつも同じだ…。キャッスルロック最後の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 大学生のころに読んだものを再読。それゆえか、冒頭からノリノリで読めた。書きながらニマニマしてたんではないかな、という悪趣味なトーンもおもしろい。

  • 中学生だった私をキングにハマらせた思い出の作品。
    登場人物がこれだけ多いというのに、この読みやすさは異常。

  • キングの小説(特に長編)は遊園地のジェットコースターのようなものだ。まず、乗るのにそれなりの覚悟を決めなければならない。読み始めは、コースターが位置エネルギーを上げるために、コトコトコトコトと最も高いところへ上がっていくのを、辛抱強く待っていなければならない。
    のろのろと最高地点まで這い上がったコースターは、そこからは猛スピードで滑り降りるだけだ。はじめに小さな山場があり、何度か畳み掛けるように急カーブやスパイラルがあって、クライマックスへと突入する。
    発着地点に戻った乗客は足元をふらつかせながら、コースターから降りる。そして、現実にはぜったいに起こって欲しくはないけれど、つかの間の悪夢の愉悦が忘れられなくなっている。
    この作品は、キングのそういった特徴がわりとはっきり表れている作品だといっていいだろう。とにかく、寝不足にさせてくれること間違いなし、の一本である。


    さて、「ニードフル・シングス」は、キングのいくつかの作品の舞台となっている、メイン州にある架空の町キャッスルロック最後の物語である。
    物語のプロローグにあたる「あんた、初めてじゃないね」という導入部で、たいていのキング読者は「確かに初めてじゃないさ」と思うだろう。
    私が初めてキャッスルロックを訪れたのは、狂犬病のセントバーナードが幼い男の子とその母親を炎天下の車の中に閉じ込めた「クージョ」だった。その次は「スタンド・バイ・ミー」でまだ不良少年だったころのエース・メリルを見かけているし、「ダーク・ハーフ」では本作の主人公であるアラン・パングポーン保安官と出会っている。(その頃の彼はまだ妻と次男を失っていなかった)。そして、もっとも最近では「サン・ドッグ」でエースの叔父のポップ・メリルに会っている。
    そんな馴染み深い町を、作者自らの手で華々しく葬り去ってしまおうというのだから、その悪夢といったら飛び切りのものを期待して間違いない。ほんの一週間かそこらで、この愛すべき町は文字通り「消し飛んで」しまう。読者はとびきり脂の乗った分厚いステーキを食べつくすつもりで読み始めればいい。

    というわけで、キング初心者向けではあまりないが、キング作品には珍しく(と、思うのだが)ロマンスの要素も含まれているので、女性読者も楽しめそうである。
    余談だか、意外なところで「図書館警察」の舞台となったジャンクションシティと主人公ふたりの名前が登場します。
    内容についての考察は【下巻】の方に書きます。

  • ゴーントさんがこええ。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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