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本 ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784163151205
感想・レビュー・書評
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芥川賞受賞の「タイムスリップ・コンビナート」、「下落合の向こう」、「シビレル夢の水」を収録。マグロと恋愛する夢に困っている日々で、ある時知らない人物からやたら外出を勧める電話がかかってくる。結局、JRの海芝浦駅という東芝の社員ゲートと海しかない駅に行くことになる。電車に乗って駅に向かう間、自分の過去を様々に振り返る。風景と過去が混じって面白いけれど、少し難解かな…
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三つの短篇集。表題作は、マグロと恋愛する夢を見た女性が、一本の奇妙な電話で海芝浦を目指す話。筋だけ書くとこうなるが、海芝浦への道のりは駅と過去を巡る小紀行のようで、そこにマグロの気配が介在するから謎めく。思考が現実と妄想を往来し、どこか心許ない感じが好き。「下落合の向こう」は短め。「シビレル夢ノ水」は蚤と夢現のグロテスクな描写に美を感じるあたり、純文学とはこういうものを指すのだろうなと思えた。
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不思議な小説。そしてあとがきのインタビューが補完的。私小説を突き詰めると現実を飛び越える。自分というものを幻視すると見えてくるもう一つの世界。確かにガルシア•マルケスの百年の孤独に似たマジックリアリズムを感じさせる。でも、その作品内の歪な世界観に面食らう。読んでいて、目眩を感じ、幻惑的な穴にズブズブとはまっていく。人を選ぶ小説だと思った。
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角川ホラー大賞のレベルで怖い。
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第111回 芥川賞 初版
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鶴見では起こりそうな話。。。
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芥川賞受賞作であるが、私にはよくわかりません。
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第111回芥川賞〜受賞作:編集者に云われて,海芝浦に嫌々出掛けていく〜わっけ分かんない・・・同い年で,今は佐倉に住んでるんだよね・・・幻想に囲まれて
著者プロフィール
笙野頼子の作品





