バールのようなもの

  • 文藝春秋 (1995年1月1日発売)
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感想 : 15
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本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163158006

感想・レビュー・書評

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  • スミスの本棚で紹介されていた。

    バールのようなものは、とはバールと酷似しているが、バールとは断定できないものである。
    なかなか風刺がきいている。
    清水義範の本は初めて読んだが、
    短編集で読みやすく、それぞれの話に連続性はないのだけど、
    作風に一貫性があり面白かった。

    星新一や筒井康隆のようなショートショートに通じるようなシュールさも感じたが、
    ショートショートとはまた違うようにも感じる。
    1990年代前半の時事ネタを絶妙に風刺しているのが面白く、
    2013年現在だとやや昔話的に読めたのがまた良かったと思う。

  • タイトルでもある「ばーるのようなもの」が愉快。

    言われなければ気にならない、言われてみれば大変気になるその疑問について、愉快な考察が展開されています。
    その後に続く話は、オチがあるのかないのか..。少々尻すぼみ感が否めない。

  • 確かに「バールのようなもの」ってなんだろね。なんかモヤモヤしたものごとに対して、ユーモアを交えてムフと言わせるような短篇集。
    短篇集だけど、後半に行くとなんかよく分からんことになりました。「みどりの窓口」はよい。

  • 購入詳細不明

  • 風刺が効いている作品が輝いていますね。
    特にインタビューに関しての風刺が効いている作品は
    今でもよく被害を聞くので
    なーんも変わってないということ。

    あとは「秘密倶楽部」ね。
    これは絶対に秘密になる内容です。
    そりゃあばらしちまえば解散どころか
    大スキャンダルだろうよ!!

    あとは…ブラックユーモア入っている気がする。
    特にある過疎の地域の新聞とか。
    うん、未来が見えん。

  • バールのようなものとは何か?①バールみたいなもの②バールに似た形状のもの③おそらくバール状のもの。筆者は寝食忘れてその疑問を解決しようとする。そしてついに「バールのようなもの」の正体が明らかに!?

  • 「みどりの窓口」、とても好き

  • 「蕎麦ときしめん」以来、十数年ぶりに清水 義範 を手に取った

    面白いのですが、以前のようには夢中にならなかった。

  •  侵入窃盗のニュースでよく聞く「バールのようなもの」。
     それが一体何なのか、作者は犯罪者と疑われるのを覚悟し、ホームセンターへ。
     店員におそるおそる「バールのようなもの」を臭わせながら品を探す作者の言葉はハッキリしません。イラつく店員は「バールじゃだめなんですか?」と蓮舫のようなことを言ってきます。「バールならあるんですけどねぇ…」

     よくもまぁこんな話思いついたなぁ、と笑いました。
     清水義範のパスティーシュの中でも、上位に入る好きな話です。

  • 短編集。ブラックユーモアが面白い。バールのようなものでは、普段私たちが流してしまう「バールのようなもの」について疑問を抱き掘り下げていく話。馬鹿馬鹿しくも、真面目で面白い。

    筒井康隆が好きな人は、これもきっと好きだろう。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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