巴里からの遺言

  • 文藝春秋 (1995年1月1日発売)
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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784163158501

感想・レビュー・書評

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  • 連作短編集という形を取る本。
    放蕩の限りを尽くしたとされる
    祖父のパリでの足跡を探すために
    パリへと渡った孫、片桐。

    だけれども、
    結局パリでの暮らしで怠惰に過ごすばかり(笑)
    だけれどもときに、
    ある種のきっかけで、祖父の謎を解く鍵が出てきたり…

    結構ヒントがそろうのは遅いほうです。
    それよりも彼とかかわる人間のほうが
    とっても面白いです。
    時に、日本人の娼婦も出てきますからね。

    でも、最後は、思わぬところから
    つながりが出てきます。
    でも、少し地味かな。
    パリの雰囲気のほうが素敵だから、
    いいのですが…

  • プロレスラー、医者、左官、刑事、議員秘書そして画家。巴里での彼らとの出会いは、亡き祖父の導きか。時を超え、決して祖父を許さなかった父も逝ってしまった今、孫の僕に何を伝えようというのか。

  • (収録作品)大無頼漢通りの大男/ジャン・ギャバンを愛した女/凱旋門のかぐや姫/剣士たちのパリ祭/マキシムの半貴婦人/モン・スニ街の幽霊

  • 祖父 忠次の住んでいたパリへ行く孫 隆一。様々な人々との出会い。

  • デビュー作はこんなもの。

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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